角測量に関する計算をExcelで自動化したい方に向けて、観測角を入力することで測定角、倍角、較差、倍角差、観測差などを自動的に導出する方法を解説します。これにより、測量作業がより効率的に行えるようになります。
Excelで角測量計算を自動化するために必要なセルの構造
角測量の計算をExcelで自動化するためには、いくつかの数式と関数を駆使して、入力した観測角から必要な各種計算を実行できるようにします。観測角を入力すると、測定角や倍角、較差、倍角差、観測差などが一度に導き出せるようなシートを作成します。
観測角を入力して測定角を導く方法
まず、観測角を入力するためのセルを作成します。たとえば、セルA1に観測角(例えば、20度)を入力します。そして、その観測角を元に測定角を求める数式をセルB1に入力します。
測定角の計算式は次のようになります。
=A1 + 90
この数式では、観測角A1に90度を加算することで、測定角が求められます。
倍角と倍角差の計算方法
次に、倍角と倍角差を計算する方法について説明します。倍角は、測定角を2倍した値です。セルC1に倍角を表示させるための数式は次の通りです。
=B1 * 2
また、倍角差は、元々の測定角と倍角との差を求めるもので、セルD1に次の数式を入力します。
=C1 - B1
この数式で、倍角と測定角の差を求めることができます。
較差と観測差の計算方法
較差(測定値と理論値の差)や観測差(実際の観測値の差)も計算できます。較差を求めるには、理論値が必要です。仮に理論値がセルE1に入っている場合、較差を求める数式は次のようになります。
=E1 - B1
観測差についても同様に、実際の観測値と理論値との差を求める数式で計算できます。
実際のシート構成例
以下に、角測量計算を行うためのシートの構成例を示します。
| セル | 入力内容 | 数式 |
|---|---|---|
| A1 | 観測角(例:20) | 直接入力 |
| B1 | 測定角 | =A1 + 90 |
| C1 | 倍角 | =B1 * 2 |
| D1 | 倍角差 | =C1 – B1 |
| E1 | 理論値(例:150) | 直接入力 |
| F1 | 較差 | =E1 – B1 |
このように、観測角を入力するだけで、他の値(測定角、倍角、倍角差、較差など)が自動的に計算されます。
まとめ
Excelを活用すれば、角測量の計算を効率化できます。観測角を入力するだけで、測定角や倍角、較差、倍角差などを簡単に導き出すことができるため、手作業での計算の手間を大幅に減らすことができます。上記の方法を参考にして、自分の測量シートを作成し、作業の効率化を図りましょう。


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