xc8でPICのプログラムを作成する際に、優先度付き割り込みを使用したい場合に発生するエラーについて解説します。具体的には、優先度付き割り込みの関数定義部分で発生する「expected function body after function declarator」というエラーをどのように解決するかに焦点を当てます。
問題の概要
質問者が直面したエラーは、以下のようなコードで発生しています。
void interrupt(high_priority)sw_detect(void){
エラーメッセージは「expected function body after function declarator」であり、関数宣言の後に適切な関数本体がないことを示しています。
エラーの原因
このエラーは、関数の宣言の書き方に誤りがあるために発生しています。具体的には、割り込み関数の宣言において、「void interrupt(high_priority)」の書き方が不正確です。
xc8コンパイラでは、優先度付き割り込みを扱う場合、割り込み関数の書き方が正しくないとエラーが発生します。正しい書き方にすることで、このエラーを解決できます。
正しい書き方
割り込み関数を正しく宣言するには、以下のように書きます。
void __interrupt(high_priority) sw_detect(void) {
関数宣言の前に「__interrupt」キーワードを追加する必要があります。このキーワードは、PICマイコンの割り込み処理を指定するために必要です。
その他の考慮点
さらに、割り込み関数内で使用する遅延関数(例えば、__delay_ms())やI/O操作に関しても注意が必要です。割り込み処理はタイミングに非常に敏感であるため、割り込み内での遅延を避けるべきです。
また、割り込みフラグを操作する際には、フラグのリセットやクリアが正しく行われていることを確認しましょう。特に、INTCONbits.INT0IFなどの割り込みフラグが正しくリセットされないと、予期しない動作が発生する可能性があります。
まとめ
xc8での優先度付き割り込みのエラーを解決するためには、割り込み関数の宣言を正しい形式で行い、関数本体を適切に記述することが重要です。また、割り込み関数内での遅延やフラグの管理にも十分な注意を払いましょう。これらの改善により、ビルドエラーが解消され、プログラムが正常に動作するようになります。


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