Windows 10を使用している際に、HDDからSSDに交換した後、リカバリーメディアを使ってシステムを復旧しようとしたところ、「変更は完了しませんでした」というエラーが発生した場合、どのように対処すればよいのでしょうか? 本記事では、SSDへの交換後にリカバリが失敗する原因と、その解決策について具体的な手順を解説します。
1. SSD交換後のリカバリ失敗の原因とは?
HDDからSSDへの交換後に、リカバリーメディアを使用してもリカバリに失敗する原因は複数考えられます。最も一般的な問題は、BIOSの設定やSSDの初期化の問題です。さらに、リカバリーメディアの作成方法や、システムの復元パーティションが正しく認識されていないことも原因となります。
また、リカバリーメディアを使わない場合に表示される「PXE IP4エラー」は、ネットワークブートの設定が誤っていることを示しています。これらの問題を一つずつ解決していく必要があります。
2. BIOS設定の確認と修正
SSDを交換した後、まず最初に確認すべきはBIOS設定です。特に、起動順序が正しく設定されていない場合、リカバリーメディアやSSDが正しく認識されません。
1. BIOS設定画面に入るために、PCを再起動し、起動時に指定されたキー(例:F2、DELなど)を押してBIOSにアクセスします。
2. 起動順序(Boot Order)を確認し、SSDが最優先で選択されていることを確認します。もしHDDが選択されている場合は、SSDに変更してください。
3. 「UEFI」モードが有効か、または「CSM(Compatibility Support Module)」が無効になっているかを確認します。UEFIモードが適切に設定されていないと、リカバリメディアの起動に失敗することがあります。
3. SSDの初期化とフォーマット
SSDを新たに交換した場合、そのディスクは未フォーマット状態であることが多いため、Windowsのインストールやリカバリ作業が正常に進まないことがあります。まず、SSDを正しく初期化してからリカバリを再試行しましょう。
1. Windowsインストールメディアを使用してPCを起動し、「インストールする言語」を選んだ後、画面下部の「コンピュータを修復する」を選択します。
2. 「トラブルシューティング」>「詳細オプション」>「コマンドプロンプト」を選択します。
3. コマンドプロンプトが開いたら、「diskpart」コマンドを入力し、次に「list disk」を実行してSSDが認識されているか確認します。
4. 認識されたディスクを選択し、「clean」を実行して初期化します。その後、再度リカバリを試みてください。
4. PXE IP4エラーの解決方法
「PXE IP4エラー」が表示される場合、それはネットワークブートの設定が有効になっているためです。リカバリやWindowsのインストールには、ネットワークブートは必要ないため、この設定を無効にする必要があります。
1. BIOS設定画面に戻り、「Boot」セクションに移動します。
2. 「Network Boot」や「PXE Boot」の項目が有効になっている場合、それを無効に設定します。
3. 必ず、リカバリメディアやSSDが起動デバイスとして優先されていることを確認し、保存して終了します。
5. まとめ:問題解決のためのチェックリスト
SSDへの交換後、Windows 10のリカバリが失敗する場合、以下の点を確認しましょう。
- BIOSの起動順序が正しいか確認。
- UEFIモードとCSM設定を適切に調整。
- SSDを正しく初期化し、フォーマットする。
- PXE Bootを無効にする。
これらの手順を実行すれば、リカバリの成功率が大幅に向上するはずです。もしそれでも問題が解決しない場合は、リカバリメディアが破損している可能性があるため、再度作成するか、メーカーサポートに問い合わせることをお勧めします。
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