PowerAppsでギャラリーに表示されたデータを編集する際、特定のカラムの値を変更後、Enterキーで次の行の同一カラムにカーソルを移動させたいという問題に直面することがあります。本記事では、この機能を実現するための方法について詳しく解説します。
1. PowerAppsの基本的な流れ
PowerAppsは、Microsoftが提供するアプリケーションで、ノーコードまたはローコードでビジネスアプリケーションを作成できます。ギャラリーはデータを一覧表示するために使われ、各行のデータを編集するためには、通常「テキスト入力」コントロールを使用します。編集後、次の行に自動的にカーソルを移動させることができれば、ユーザー体験が向上します。
2. OnChangeイベントとSetFocus関数の活用
質問者の方は、OnChangeイベントとSetFocus関数を使って次の行にカーソルを移動させようとしていますが、SetFocus関数の引数には、次の行のテキスト入力コントロールをどのように指定するかがポイントとなります。SetFocusを使うことで、特定のコントロールにフォーカスを移すことができますが、そのコントロールを動的に指定する方法が必要です。
3. 次の行のテキスト入力コントロールを指定する方法
次の行のテキスト入力コントロールを動的に指定する方法の一つは、SetFocusの引数にコントロールの名前を設定することです。例えば、ギャラリー内のアイテムがリストとして表示されている場合、次の行のコントロールにアクセスするには、以下のようなアプローチを使用します。
SetFocus(ThisItem.TextInputControlName)
これにより、Enterキーを押した際に、次の行の「TextInputControlName」コントロールにフォーカスが移動します。
4. 実装例と動作確認
実際に動作確認を行うことで、上記の方法が期待通りに機能するかを確認できます。OnChangeイベントにコードを追加し、次の行のテキスト入力フィールドにフォーカスが移動するかテストしましょう。以下は、簡単な実装例です。
TextInput.OnChange = SetFocus(Gallery1.Selected.TextInput)
これで、現在選択されている行の次の行の「TextInput」フィールドにカーソルが移動するはずです。
まとめ
PowerAppsでギャラリー内のデータを編集する際に、Enterキーで次の行にカーソルを移動させる方法を紹介しました。SetFocus関数を活用することで、簡単に実現できますが、動的に次の行のコントロールを指定する方法を理解して使うことが大切です。これにより、PowerAppsのアプリケーションをより効率的で使いやすくカスタマイズすることができます。


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