ラズパイPicoでLEDを制御するPythonコードの修正方法: スイッチで全てのLEDを点灯させる方法

プログラミング

ラズパイPicoを使ったPythonプログラミングにおいて、LEDの制御に関するトラブルは初心者にとってよくある問題です。特に、スイッチを押してもLEDが点灯しない場合、コードにいくつかの修正が必要です。この記事では、そのような問題を解決するための具体的な修正方法を紹介します。

問題の背景とコードの概要

質問者のコードでは、ラズパイPicoに接続された10個のLEDを制御し、スイッチを押すことで全てのLEDが点灯することを目指しています。しかし、実際にはLEDが点灯しないという問題が発生しています。以下に示すコードがその一部です。

from machine import Pin
import time
OUTPUT = 10
LED_PIN = [ 1,2,3,4,5,6,7,8,9,10 ]
led = []

def all_led_on():
  for x in range(len(LED_PIN)):
    led.append(Pin(LED_PIN[x], Pin.OUT))
    led[x].value(1)
p0=Pin(0, Pin.IN, Pin.PULL_DOWN)

while True:
  if p0.value() == 1:
    time.sleep(0.5)
    print("start")
    all_led_on()  # LED全灯の関数を呼び出す
    break

問題の原因と修正点

問題は、`all_led_on()`関数内でLEDのPinオブジェクトを作成し、その値を`1`に設定していることにあります。この処理を行っている間に、LEDのPinオブジェクトが繰り返し追加されるため、不要なPinオブジェクトがリストに追加され、リストのインデックスが正しく機能しなくなります。

この問題を解決するためには、`led`リストの初期化をループの外で行い、すべてのLEDのPinオブジェクトを最初にセットアップしておく必要があります。

コード修正方法

以下に、修正後のコードを示します。修正点は、`led`リストを最初に初期化し、`all_led_on()`関数内ではLEDの点灯処理だけを行うようにしています。

from machine import Pin
import time
OUTPUT = 10
LED_PIN = [ 1,2,3,4,5,6,7,8,9,10 ]
led = [Pin(pin, Pin.OUT) for pin in LED_PIN]

def all_led_on():
  for l in led:
    l.value(1)
p0 = Pin(0, Pin.IN, Pin.PULL_DOWN)

while True:
  if p0.value() == 1:
    time.sleep(0.5)
    print("start")
    all_led_on()  # LED全灯の関数を呼び出す
    break

修正後のコードの説明

修正後のコードでは、最初に`led`リストを一度だけ初期化しています。これにより、各LEDに対応するPinオブジェクトが一度だけ作成され、その後、`all_led_on()`関数内でそれぞれのLEDの状態を`1`に設定することで、全てのLEDが点灯します。これにより、スイッチが押された際に期待通りの動作が実現できます。

また、スイッチの状態確認部分も適切に設定されており、スイッチが押されたことを確認してからLEDを点灯させるようになっています。

注意すべき他のポイント

コードを修正する際には、スイッチの接続やプルアップ・プルダウンの設定も重要です。スイッチの接続が不安定な場合や、プルダウン抵抗が正しく設定されていない場合、スイッチの動作が予期しない結果を招くことがあります。接続や設定を再確認しましょう。

まとめ

今回は、ラズパイPicoを使ってLEDを制御するPythonコードの修正方法について解説しました。スイッチを押してもLEDが点灯しない問題の原因は、LEDのPinオブジェクトをリストに追加する際に繰り返し行っていたためでした。これを修正することで、スイッチが押されたときに全てのLEDが点灯するようになりました。初心者でも簡単に実行できる方法を示しましたので、是非試してみてください。

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