AutoCADで2つの円に接する円を描く方法と接接半コマンドの使い方

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AutoCADで2つの円に接する円を描こうとする際、接接半コマンド(Tangent-Tangent-Tangent:3点接触)を使用しても、意図しない向きや配置になることがあります。特に、大きな円で2つの小さな円を囲むようにしたい場合、どこを接点にしても同じ向きになってしまうことがよくあります。この記事では、この問題に対する原因と解決方法について解説します。

接接半コマンドの基本的な使い方

AutoCADで2つの円に接する円を描く際に使用する「接接半(Tangent-Tangent-Tangent)」コマンドは、3点接触の円を作成するための機能です。2つの円に接するような円を描くためには、コマンドで指定した円と円の接点を3点で指定し、その接点に合わせて新たな円が作成されます。

しかし、このコマンドがうまく機能しない場合、原因としては接点の指定方法や向きの問題が考えられます。

接接半コマンドで問題が発生する原因

接接半コマンドを使用している際に、意図しない向きに円が配置される理由は、基本的にはAutoCADの「向き」に関する設定が関わっています。2つの円に接する大きな円を描こうとした場合、接点の順番や接点の選び方によって、出来上がる円の位置や向きが異なることがあります。

具体的には、接点の選択順番や、どの円から接していくかによって、新しい円が内側または外側に描画される場合があるため、必ずしも「囲む大きな円」にはならないことがあります。

接接半コマンドで囲む円を描くための対策

「囲む大きな円」を描くためには、まず円同士の接点を正しく指定する必要があります。以下の方法を試してみてください。

  • 接点を指定する際、必ず円と円の外周が接するように選びます。
  • 円を描く順番に注意し、最初に接点を選ぶ際に外側から内側に向かって選ぶと良い結果が得られることがあります。
  • 円の接点を選ぶ際に、「オフセット」や「グリッドスナップ」を利用して、円の位置を正確に調整します。

円の向きを調整する方法

円の向きを調整するためには、接接半コマンドを実行した後に、新しい円を選択し、回転させることができます。AutoCADでは、円の向きが間違って表示された場合でも、簡単に「回転」コマンドを使って修正することが可能です。

具体的には、「回転」コマンドを選択し、新しい円を回転させる中心点を指定した後、円を回転させて適切な向きに調整します。

まとめ

AutoCADで2つの円に接する円を描く際に、接接半コマンドを使用してもうまくいかない場合は、接点の選び方や円の向きに問題がある場合があります。円を囲む大きな円を描くためには、接点の選択順序や円の向きを意識して作業を進めることが重要です。これらの対策を試して、円を正確に描画しましょう。

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