UnityでVRMモデルにダンスアニメーションを適用した際に、顔の表情が動かない問題が発生することがあります。この問題は、BlendShapeが正しく設定されていても、アニメーションと表情が連動しないことが原因です。この記事では、VRMモデルの顔表情をダンスアニメーションと一緒に動かすための対処法を解説します。
1. 表情のBlendShapeが正しく設定されているか確認
まず最初に、BlendShape(顔の表情)の設定が正しく行われているかを確認しましょう。VRMモデルの顔表情は、BlendShapeとして設定されているはずです。モデルのインポート時に、VRMの設定画面で「BlendShape」が有効になっているかを確認してください。
UnityでBlendShapeが正しく設定されているかをチェックするには、モデルを選択し、Inspectorウィンドウ内で「SkinnedMeshRenderer」コンポーネントを確認します。ここで、正しいBlendShapeが設定されていることを確認します。
2. アニメーションと表情のキーが正しくリンクしているか確認
ダンスモーションのタイムラインに表情のキーが入力されているとのことですが、そのキーが正しく設定されているかを再度確認します。タイムライン内で表情のアニメーションが設定されている場合、それが「Face」オブジェクトに関連付けられている必要があります。
アニメーションの編集画面で、「Facial Expression」レイヤーが正しくアニメーションしているか、または表情のパラメータが「Face」オブジェクトのBlendShapeと連動しているかを確認してください。
3. 設定ファイルとアニメーションの互換性をチェック
VRMモデルの設定ファイル(.vrm)と、アニメーションファイルが互換性を持っているかを確認します。特に、VRM用のUnityプラグイン(VRM Unity Runtime)が適切に設定されていない場合、表情が動かないことがあります。Unityの「VRM」プラグインを最新バージョンに更新し、再インポートを試みましょう。
また、表情アニメーションが動作するには、アニメーションの「レイヤー」が正しく設定されていることも重要です。表情のアニメーションが他のレイヤーに影響を受けていないかをチェックしましょう。
4. スクリプトによる表情操作の確認
表情をアニメーションに合わせて動かすためには、スクリプトを使って表情のパラメータを操作する方法もあります。例えば、UnityでC#スクリプトを使って、アニメーションの進行に合わせて表情を制御することができます。
// 表情のパラメータを制御する例
SkinnedMeshRenderer smr = model.GetComponent();
smr.SetBlendShapeWeight(0, value);
このコードは、指定したBlendShapeの値を変更するもので、アニメーションの進行に応じて表情を変化させるために使用できます。
まとめ:表情の動かない問題を解決するために
UnityでVRMモデルの顔表情が動かない場合、BlendShapeの設定確認、アニメーションとのリンクの確認、VRM設定ファイルとアニメーションファイルの互換性のチェックが重要です。また、スクリプトを使って表情のパラメータを直接制御する方法もあります。これらを確認・修正することで、ダンスアニメーションに合わせて顔の表情が動くようになります。
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