ACCESSで和暦年のみを使用した日付計算と経過年数の求め方

データベース

データベース設計において、日付の情報が不完全な場合、特に和暦年や特定の年のみが分かっている場合には、経過年数の計算が難しくなることがあります。この記事では、ACCESSを使って和暦年から現在までの経過年数を計算する方法について解説します。和暦年を使用する場合の書式設定や計算式を具体的な例を交えてご紹介します。

和暦年をACCESSで取り扱う方法

まず、和暦年とは日本の元号を基にした年号で、たとえば「令和3年」や「平成28年」などが該当します。ACCESSで和暦年を扱う際には、西暦に変換してから計算を行う必要があります。

例えば、「令和3年」を西暦に変換するには、令和の元号が2019年に始まったことを考慮し、3年目であれば西暦2021年に相当します。この変換をACCESSで行うには、元号を入力するフィールドと変換用の式を設定することが重要です。

和暦年から西暦への変換方法

和暦年から西暦に変換するためには、和暦年を元号に基づいた西暦年に加算する必要があります。例えば、以下の式を使って「令和年」を西暦に変換できます。

西暦 = 2018 + 和暦年

例えば、「令和3年」は次のように計算します。

西暦 = 2018 + 3 = 2021年

この変換をACCESSの計算式で実行する場合、元号を入力したフィールドに基づいて自動的に西暦に変換する式を作成します。

経過年数の計算式

和暦年が分かっている場合、その年から現在までの経過年数を計算する方法は、日付が分かっていないため少し工夫が必要です。まず、和暦年を西暦に変換した後、現在の日付とその年を使って経過年数を計算します。

例えば、現在の日付が2025年で、実施年が「令和3年」の場合、まず令和3年を西暦に変換し、次にその年から現在の西暦年を引きます。

経過年数 = 現在の西暦年 - 実施年の西暦年

具体的には、令和3年(西暦2021年)から2025年までの経過年数は、次の計算で求められます。

経過年数 = 2025 - 2021 = 4年

この計算式をACCESSに組み込むことで、和暦年だけで経過年数を算出することができます。

実施年を和暦年で入力し、経過年数を計算する実例

実際にACCESSのフォームで実施年を入力し、経過年数を自動的に計算するための手順を以下に示します。

1. 「実施年」フィールドに和暦年を入力します(例えば「令和3年」)。

2. 「実施年」から西暦年を自動で計算する式を作成します。例えば、次のような式で西暦年に変換できます。

西暦年 = 2018 + [実施年]

3. 現在の日付を取得するために、ACCESSの関数「Date()」を使用します。現在の西暦年を取得する式は以下のようになります。

現在の西暦年 = Year(Date())

4. 最後に、経過年数を計算する式を作成します。

経過年数 = [現在の西暦年] - [西暦年]

まとめ

ACCESSを使用して和暦年のみから経過年数を計算する方法について解説しました。和暦年を西暦年に変換し、現在の日付との差を計算することで、正確な経過年数を算出することができます。この方法を使用すれば、日付が不完全でも、必要な計算を効率的に行うことができます。

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