富士通のPCで「cmd /c rd /s /q c:\」を実行してしまい、PINコードでログインできなくなった場合、OSを再インストールする方法について詳しく解説します。PINの再設定もできず、資格情報がありませんというエラーメッセージが出る問題に対する解決方法をご紹介します。
1. 「cmd /c rd /s /q c:\」の実行結果
「cmd /c rd /s /q c:\」コマンドは、Cドライブ内のすべてのデータを削除するコマンドです。これにより、システムファイルが削除されてしまい、PCが正常に動作しなくなる可能性があります。この状態では、通常のログインやPINコードの再設定ができなくなります。
まず、システムの修復や再インストールの準備を行う前に、PCのデータが完全に削除されたか確認してください。もし、重要なデータがあれば、データ復旧を試みる必要があるかもしれません。
2. OSの再インストール方法
PCが正常に動作しない場合、OSを再インストールすることが最も確実な解決策となります。以下の手順でWindows 11を再インストールする方法を説明します。
ステップ1: インストールメディアの作成
1. 他のPCを使って、Microsoftの公式ウェブサイトから「Windows 11インストールメディア作成ツール」をダウンロードします。
2. USBメモリ(8GB以上)を用意し、インストールメディアを作成します。
ステップ2: PCをインストールメディアで起動
1. 再インストールしたいPCをシャットダウンし、USBメモリをPCに接続します。
2. PCを起動し、BIOSまたはUEFIの設定画面に入ります。通常、PCの起動時にF2やDeleteキーを押して設定画面に入ります。
3. 起動順序を変更し、USBメモリから起動できるように設定します。
ステップ3: Windows 11のインストール
1. USBメモリから起動後、Windows 11のインストール画面が表示されます。
2. インストール言語や地域設定を選択し、「インストール」をクリックします。
3. インストール先のドライブを選び、フォーマット後、Windows 11をインストールします。
3. Windows 11の再インストール後の設定
再インストール後、PCの初期設定を行い、PINの設定やアカウントの設定を再度行います。また、インストール後にはドライバやアプリケーションを再インストールし、バックアップからデータを復元することができます。
4. 予防策としての注意点
「cmd /c rd /s /q c:\」のようなコマンドは、システムファイルを削除してしまうため、実行しないよう注意が必要です。また、PCの重要な設定やデータは定期的にバックアップを取ることが推奨されます。
もし、PCの管理に不安がある場合は、システムの復元ポイントを定期的に作成し、問題が発生した際には簡単に復元できるようにしておくと安心です。
まとめ
PINコードが使えなくなった場合や、システムのデータが消失した場合は、OSの再インストールが有効な解決策です。手順に従って正しく再インストールを行い、必要な設定を行ってください。また、PCの重要なデータは定期的にバックアップを取ることを忘れずに実施しましょう。


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