Excel VBAマクロでCELLS(1,1)とCELLS(1,2)を使って範囲を返す方法

Excel VBAを使って、特定のセル範囲を動的に指定し、その範囲を文字列として返すマクロを作成する方法について解説します。特に、CELLS(x1,y1)とCELLS(x2,y2)を使って、範囲「A1:B1」のような書式を返す方法を説明します。

問題の概要
セルの参照を文字列に変換する方法
セルのアドレスを範囲として返す方法
まとめ

問題の概要

質問者は、Excel VBAで「CELLS(1,1)」と「CELLS(1,2)」のように指定されたセルを使い、対応する範囲「A1:B1」を返すマクロを作りたいと考えています。このような動的な範囲指定を行う方法について解説します。

セルの参照を文字列に変換する方法

Excel VBAでは、CELLS(x,y)を使用してセルを指定します。例えば、CELLS(1,1)は「A1」に、CELLS(1,2)は「B1」を指します。これを基に、範囲を文字列として返すためには、セルのアドレスを動的に生成する必要があります。

具体的には、以下のようにコードを書いて、開始セルと終了セルを文字列として連結し、範囲として返すことができます。

Sub GetRangeAddress()
    Dim startRow As Integer, startCol As Integer
    Dim endRow As Integer, endCol As Integer
    Dim rangeAddress As String

    ' 開始セルの位置
    startRow = 1
    startCol = 1

    ' 終了セルの位置
    endRow = 1
    endCol = 2

    ' セルのアドレスを文字列として取得
    rangeAddress = Cells(startRow, startCol).Address & ":" & Cells(endRow, endCol).Address

    ' 範囲のアドレスを表示
    MsgBox "範囲は: " & rangeAddress
End Sub

このコードでは、Cells(startRow, startCol)とCells(endRow, endCol)を使用して、動的に開始セルと終了セルを指定し、それらのアドレスを文字列として連結して範囲を表示します。

セルのアドレスを範囲として返す方法

セルのアドレスを範囲として扱うには、Rangeオブジェクトを使うことができます。次のコード例では、先ほど生成した範囲の文字列を使って実際に範囲を選択し、その範囲を操作することができます。

Sub SelectRange()
    Dim startRow As Integer, startCol As Integer
    Dim endRow As Integer, endCol As Integer
    Dim rangeAddress As String

    ' 開始セルの位置
    startRow = 1
    startCol = 1

    ' 終了セルの位置
    endRow = 1
    endCol = 2

    ' セルのアドレスを文字列として取得
    rangeAddress = Cells(startRow, startCol).Address & ":" & Cells(endRow, endCol).Address

    ' 範囲を選択
    Range(rangeAddress).Select
End Sub

このコードでは、範囲文字列をRange関数に渡すことで、指定された範囲を選択できます。