Windows 11にアップグレード後、PCが起動しなくなった場合、ダウングレードを試みることができます。特に、アップグレード後10日以内であれば、元のWindows 10に戻すことが可能です。この記事では、コマンドプロンプトを使ってWindows 11からWindows 10にダウングレードする方法を詳しく解説します。
Windows 10へのダウングレードの概要
Windows 10へのダウングレードは、特にアップグレード後10日以内であれば簡単に実行できます。この期間内であれば、「設定」アプリを使用してシステムを元の状態に戻せます。しかし、システムが起動しない場合やトラブルシューティング画面が表示される場合、コマンドプロンプトを利用して手動でダウングレードすることが有効です。
コマンドプロンプトを使用したダウングレード方法
Windows 10へのダウングレードをコマンドプロンプトで実行する手順は次の通りです。まず、トラブルシューティング画面にアクセスし、コマンドプロンプトを開きます。
1. パソコンの電源を入れ、起動時に「F8」キー(または「Shift + F8」)を押してトラブルシューティングメニューにアクセスします。
2. トラブルシューティング画面で「詳細オプション」を選択します。
3. 「コマンドプロンプト」を選択し、管理者権限でコマンドプロンプトを開きます。
コマンド入力によるダウングレード手順
コマンドプロンプトが開いたら、以下のコマンドを順番に入力します。これにより、Windows 11からWindows 10へのダウングレードを実行します。
1. 「cd C:\Windows\System32\Recovery」
2. 「reagentc /disable」(Windows REを無効にする)
3. 「dism /online /cleanup-image /revertpendingactions」
4. 「reboot」
これにより、システムが再起動され、元のWindows 10に復元されます。もしこの方法で解決しない場合、次のステップを試してください。
他の方法:システム復元やリセット
コマンドプロンプトを使った方法でダウングレードがうまくいかない場合、システム復元を使用して問題を解決することができます。
1. トラブルシューティング画面で「システムの復元」を選択します。
2. 指示に従い、復元ポイントを選んでシステムを復元します。
3. 「PCを初期状態に戻す」オプションも有効です。
ダウングレード後の注意点
ダウングレード後は、データやインストールしたアプリケーションが失われることがあります。これを防ぐためには、重要なデータのバックアップを事前に行い、必要なアプリケーションを再インストールすることが大切です。
また、Windows 10に戻した後でも、Windows 11のインストールファイルが残っている場合があります。不要なファイルを削除することで、ディスクスペースを節約できます。
まとめ
Windows 11からWindows 10へのダウングレードは、アップグレード後10日以内であれば簡単に実行できる手順です。コマンドプロンプトを使った方法や、システム復元機能を利用して、問題を解決できます。これらの方法を試すことで、Windows 10に戻すことが可能です。トラブルシューティング画面から手順を進めて、必要に応じてバックアップを取ることをお忘れなく。


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