WindowsからCentOS6.10に接続しようとした際に「ネットワークエラー:接続が拒否されました」というエラーメッセージが表示される問題について、原因と解決策を解説します。この問題は、IPアドレスの確認やsshdの実行確認だけでは解決しない場合があります。ここでは、問題解決のために試すべきチェックポイントを紹介します。
1. CentOSのFirewall設定の確認
CentOS6.10では、デフォルトでFirewallが有効になっている場合があります。このFirewall設定が原因で、WinSCPを通じて接続できないことがあります。Firewallが有効な場合、SSH接続を許可する設定が必要です。
- Firewallの設定を確認し、SSHポート(デフォルトはポート22)へのアクセスを許可してください。
- 確認方法: `iptables -L` コマンドを使用して、ポート22へのアクセス許可があるかを確認します。
- アクセス許可がない場合は、以下のコマンドでポート22を開放します。
- コマンド例: `iptables -A INPUT -p tcp –dport 22 -j ACCEPT`
設定後、Firewallを再起動してください。
2. SELinuxの設定確認
SELinuxが有効な状態では、予期しない制限がかかることがあります。SELinuxが原因で接続できないこともあるので、設定を確認し、必要に応じて設定変更を行います。
- SELinuxが有効か確認するコマンド: `sestatus`
- SELinuxが原因と思われる場合、設定を変更して接続を許可することができます。設定変更の例: `setenforce 0`(一時的に無効化)
3. SSH設定の確認
次に、CentOSで実行中のsshd(SSHデーモン)の設定を確認します。設定が適切でないと、接続が拒否されることがあります。
- sshdの設定ファイルを確認します。設定ファイルは `/etc/ssh/sshd_config` にあります。
- 特に確認すべき設定項目は以下の通りです:
- `PermitRootLogin` : ルートユーザーのSSH接続を許可する設定。
- `PasswordAuthentication` : パスワード認証を許可する設定。
- 設定変更後は、sshdサービスを再起動します。
- WinSCPの設定で「SFTP」ではなく「SCP」を選択して接続してみてください。
- Windows側でのセキュリティソフトやファイアウォールの設定を確認し、SSH接続がブロックされていないかを確認します。
- CentOS側で`sshd`が正常に起動しているか、`ps -aux | grep sshd` コマンドで確認します。
設定変更後は、`service sshd restart` コマンドでsshdを再起動します。
4. 追加のチェックポイント
以下のチェックリストを確認することで、問題の根本的な原因を特定できるかもしれません。
まとめ
「ネットワークエラー:接続が拒否されました」のエラーは、CentOSのFirewallやSELinux、SSHの設定に起因していることが多いです。これらの設定を確認・修正することで、WinSCPを利用した接続ができるようになります。もし、上記の設定を試しても解決しない場合は、SSHのログを確認して、さらに詳細な情報を取得することをお勧めします。


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