Pythonを使用してGoogle Colabでグラフを描画する際に、日本語をタイトルやラベルに表示させるには、フォントを設定する必要があります。しかし、毎回タイトルに日本語を表示するために、plt.title('あいう', fontproperties=font_prop)のようにfontpropertiesを指定するのは手間です。この記事では、fontpropertiesを省略する方法を解説します。
1. Google Colabで日本語を表示させる基本的な方法
Google Colabでは、デフォルトの状態では日本語を正しく表示できません。まず、日本語を表示させるためには、適切なフォントをインストールし、それを指定する必要があります。一般的には、matplotlibを使用してグラフを描画する際に、fontproperties=font_propのように、毎回フォントプロパティを指定します。
例えば、以下のコードで日本語を表示できます。
import matplotlib.pyplot as plt
from matplotlib import font_manager
font_prop = font_manager.FontProperties(fname='/usr/share/fonts/truetype/takao-gothic/TakaoPGothic.ttf')
plt.title('あいう', fontproperties=font_prop)
2. fontpropertiesを省略する方法
毎回fontpropertiesを指定するのが面倒な場合、Google Colab内で一度だけ設定しておけば、以降は毎回指定せずに済みます。これには、matplotlibの設定でフォントを全体に適用する方法があります。
以下のコードを実行して、Google Colab内で日本語フォントをグローバルに設定しておくと、個別の設定なしで日本語が表示できるようになります。
import matplotlib.pyplot as plt
from matplotlib import font_manager
# フォントを設定
plt.rcParams['font.family'] = 'TakaoPGothic'
これにより、matplotlibで描画するグラフすべてに対して、日本語フォントが適用されるようになります。次回からは、個別にfontpropertiesを指定する必要がなくなります。
3. 他の日本語フォントの選択肢
Google Colabでは、デフォルトでいくつかの日本語フォントを使用できます。TakaoPGothic以外にも、以下のフォントを使うことができます。
IPAexGothicMeiryoYu Gothic
これらのフォントもplt.rcParamsを使って設定することができ、好みに合わせて選ぶことができます。
4. まとめ
Google Colabで日本語をグラフに表示させる際に、毎回fontpropertiesを指定するのは手間ですが、matplotlibの設定でフォントを一度指定しておけば、以降は簡単に日本語を表示できるようになります。また、使用するフォントも自由に選べるので、プロジェクトに最適なフォントを選んで使いましょう。


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