MacのQuickTime Playerで縦向きの動画を再生した際に、横向きで表示されてしまうという問題に直面している方も多いでしょう。この問題は、動画の回転を試みても左右反転してしまうだけで、正しい向きに戻らないことがあります。この記事では、この問題の原因とその改善策を詳しく解説します。
1. QuickTime Playerでの動画回転問題の原因
QuickTime Playerでは、動画の向きを変更するための「回転」機能が用意されていますが、これには制限があります。特に縦向きの動画が横向きで再生される場合、実際には動画のメタデータに問題があることが多いです。動画の向きがファイルに埋め込まれているため、回転を行っても表示が反転するだけで解決しない場合があります。
この問題は、主にiPhoneやカメラで撮影された動画に多く見られます。これらのデバイスでは、動画を縦向きに撮影した場合でも、メタデータが「横向き」で記録されていることがあるため、QuickTime Playerで正しく表示されません。
2. QuickTime Playerで縦向き動画を正しく表示する方法
この問題を解決するためには、動画のメタデータを手動で修正する必要があります。QuickTime Player内での回転は、単に表示の向きを変えるだけで、実際のメタデータは変わらないため、他の方法を試す必要があります。
以下の手順を試してみてください。
- 動画をQuickTime Playerで開きます。
- 「ファイル」メニューから「書き出す」を選択し、書き出す形式を選びます。
- 書き出す際に「ビデオ設定」オプションで、回転を含めて保存します。
- 保存後、再度動画を再生して、縦向きで正しく表示されるか確認します。
3. 外部ツールを使用してメタデータを修正する方法
もしQuickTime Playerでの方法で解決しない場合、動画のメタデータを編集するための外部ツールを使用することをお勧めします。例えば、「HandBrake」などの無料ツールを使用して、動画の向きを適切に修正できます。
HandBrakeでは、動画を読み込んで、「回転」オプションで動画の向きを変更し、保存することができます。これにより、QuickTime Playerで正しく再生されるようになります。
4. 他のプレーヤーで確認する方法
QuickTime Playerでは正しい向きに表示されない場合でも、他のメディアプレーヤーを使用することで問題が解決することがあります。例えば、「VLCメディアプレーヤー」や「IINA」などでは、動画の向きを自動的に補正して再生することができます。
これらのプレーヤーでは、メタデータの問題を無視して、実際に動画の向きを自動的に修正して表示するため、特に手間なく正しい向きで再生できることが多いです。
まとめ
QuickTime Playerで縦向き動画が横向きで表示される問題は、主に動画のメタデータに起因しています。回転機能を使っても表示が正しくならない場合は、手動でメタデータを修正したり、外部ツールを使用したりすることで解決できます。これらの方法を試すことで、Macで縦向きの動画を正しく表示させることができます。


コメント