リース会計において、使用権資産の金額を算出する際に必要となる関数式やテンプレートについて説明します。支払総額と割引率をもとに、エクセルで使用権簿価を計算する方法を紹介します。さらに、住宅ローンの元利均等払いの数式を利用した方法についても解説します。
リース会計で使用権資産の金額を算出する方法
リース会計では、使用権資産の金額を支払総額と割引率を使って計算します。これにより、リース契約に基づく支払いの現在価値を求めることができます。Excelでは、これを計算するための関数やテンプレートを利用することができます。
1. 使用権簿価の計算式
使用権資産の金額(簿価)は、通常、支払総額を割引率で割り引いて求めます。Excelでは「PV」関数(現在価値)を使用して計算できます。
例えば、以下のような式を使います。
=PV(割引率, 支払回数, 支払額)
この関数は、指定した割引率で、リース期間の間に支払われる金額(支払額)の現在価値を算出します。
2. Excelで使用権簿価を計算する関数式の例
例えば、リース契約が5年で、毎月の支払額が10,000円、割引率が年率5%の場合、次のように入力します。
=PV(5%/12, 12*5, -10000)
この式では、5%の年率を12で割り、月ごとの割引率を使用します。計算結果が使用権簿価として表示されます。
住宅ローンの元利均等払いから元金部分を抜き出す方法
住宅ローンの元利均等払いの数式を使って、元金部分を抜き出す方法もあります。これにより、元金部分の合計が使用権簿価に対応する場合があります。
1. 住宅ローンの元利均等払いとは
住宅ローンの元利均等払いは、支払額が一定であり、元金と利息が組み合わさった支払い方式です。元利均等払いでの支払いをExcelで計算するには、「PMT」関数を使用します。
=PMT(割引率, 支払回数, -元金)
これにより、各期の支払額を求めることができます。
2. 元金部分を計算する
元利均等払いの元金部分を求めるためには、次の式を使用して、元利均等払いの中から元金部分だけを取り出すことができます。
=PPMT(割引率, 支払回数, 総支払回数, -元金)
この関数では、支払回数ごとの元金部分を計算することができます。これを合計することで、使用権簿価に対応する元金部分を算出できます。
まとめ
リース会計で使用権資産の金額を算出するためには、支払総額と割引率を基にした関数式を利用します。Excelの「PV」関数や「PMT」、「PPMT」関数を使うことで、簡単に計算できます。これらの関数を駆使して、使用権簿価を正確に求めましょう。また、住宅ローンの元利均等払いを参考にする方法も有効です。

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