メモリの増設後に余ったメモリをどのように活用するか

32GBのメモリを2枚、計64GBに増設した後、その余ったメモリ領域をどのように活用するかについて、特にゲームをあまりしないが、動画編集を行うユーザーに向けた活用方法を解説します。

メモリの使い道：OSやソフトウェアのパフォーマンス向上

まず、メモリ増設後の最も基本的な使い道は、OSのパフォーマンス向上です。大量のメモリがあれば、OSがスムーズに動作し、複数のアプリケーションやタブを同時に開いても、システムが重くなりません。特に動画編集やグラフィックデザイン、仮想マシンの利用などでは、メモリの増設が大きな効果を発揮します。

64GBのメモリがあれば、同時に多くのプロセスを扱えるため、システム全体の速度が向上し、作業効率も大きく改善します。

余ったメモリを「RAMディスク」として利用する方法もあります。RAMディスクとは、物理的なディスクではなく、メモリの一部を仮想的なディスクとして扱う技術です。このRAMディスクは非常に高速で、ファイルの読み書き速度が大幅に向上します。

例えば、動画編集時に頻繁に使用するキャッシュや一時ファイルをRAMディスクに保存することで、作業中の遅延が減少し、編集の効率を向上させることができます。Windowsでは、RAMディスクを作成するための無料ツール（例：ImDisk Toolkit）があります。

64GBのメモリを搭載していれば、仮想マシン（VM）を使って複数のOSを同時に動かすことができます。例えば、VMwareやVirtualBoxを使用して、別のOS（例えばLinux）を仮想環境で動かすことができます。

仮想マシンの設定では、メモリの割り当てを柔軟に変更できるため、64GBのメモリを複数の仮想マシンに分割して、同時に複数の環境を利用できます。この方法は開発環境やテスト環境を構築する際に非常に有用です。

動画編集を行う際、メモリを活用する方法としては、以下のような活用法があります。

動画編集ソフトウェアのキャッシュ設定：Adobe Premiere ProやDaVinci Resolveなど、動画編集ソフトではキャッシュファイルの保存先を指定できます。余ったメモリをキャッシュ保存用に設定することで、ディスクへの負荷を減らし、作業速度が向上します。
プロキシ編集の設定：大容量の動画ファイルを直接編集するのはシステムに負担がかかります。プロキシ編集を使用し、低解像度の動画で作業することで、よりスムーズな編集が可能です。

これらの設定を利用することで、大容量のデータを扱う際にメモリを最大限に活用し、作業の効率を大幅に向上させることができます。