Windows ServerでのOpenSSHの標準搭載について

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OpenSSHは、セキュアなリモート接続を提供する非常に重要なツールですが、Windows Serverのバージョンによって標準搭載されているかどうかが異なります。この記事では、Windows ServerにおけるOpenSSHの標準搭載状況と、それがどのバージョンから利用可能になったかについて詳しく解説します。

1. Windows Server 2016にはOpenSSHは標準搭載されていない

Windows Server 2016では、残念ながらOpenSSHは標準で搭載されていません。そのため、SSH(Secure Shell)接続を使用するためには、別途OpenSSHを手動でインストールする必要があります。Windows環境にSSHを導入したい場合、OpenSSHのインストールは必須となります。

インストール方法については、Windowsの「機能の追加」やPowerShellを使って手動で設定できますが、Windows Server 2016にはこれらのツールが組み込まれていない点に注意が必要です。

2. OpenSSHが標準搭載されたWindowsバージョン

OpenSSHは、Windows Server 2019から標準で搭載されるようになりました。Microsoftは、OpenSSHの利用が広がる中で、Windowsのネイティブ機能として追加することを決定しました。

これにより、Windows Server 2019以降のバージョンでは、追加のインストール作業を行わずに、最初からOpenSSHを利用することができるようになりました。

3. Windows Server 2019以降でOpenSSHを利用する方法

Windows Server 2019以降では、OpenSSHが標準機能としてインストールされているため、特別な設定なしで利用が可能です。PowerShellを使ってSSHサーバーを有効にするだけで、すぐにSSH接続を使用することができます。

例えば、PowerShellを開き、「Add-WindowsFeature -Name OpenSSH.Server」を実行すると、SSHサーバーがインストールされ、SSH接続が可能になります。さらに、設定をカスタマイズするために、SSHの設定ファイルを編集することもできます。

4. OpenSSHを手動でインストールする方法

Windows Server 2016など、標準でOpenSSHが搭載されていないバージョンでは、手動でインストールする必要があります。手動インストールを行うには、GitHubで公開されているOpenSSH for Windowsをダウンロードしてインストールする方法があります。

インストール後は、PowerShellやコマンドプロンプトを使って、SSH接続を有効化する手順を踏む必要があります。インストール後の手順には、サービスの設定やファイアウォールの構成が含まれます。

5. まとめ

Windows ServerにおけるOpenSSHの標準搭載は、Windows Server 2019以降から実現されました。それ以前のバージョン(特にWindows Server 2016)では、手動でインストールする必要がありました。新しいバージョンでは、OpenSSHが簡単に利用できるため、SSH接続を活用した管理が一層便利になっています。

どのバージョンを使用しているかを確認し、必要に応じてOpenSSHをインストールして、リモート接続やセキュアな通信環境を構築しましょう。

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