Synthesizer Vで音声をエクスポートすると、特に高音域で「チチチチ」といったノイズ音が混入することがあります。これは、息音や無声音(Aspiration)などの非周期的な成分が原因である可能性があります。この記事では、このノイズを除去するための具体的な設定方法と対処法を詳しく解説します。
無声音(Aspiration)とは?
無声音とは、息の音や無声子音、発声時のノイズなど、音声における非周期的な成分のことを指します。Synthesizer V Studio 2 Proでは、これらの成分を分離して出力することができます。無声音の分離出力を適切に設定することで、ノイズ音の混入を防ぐことが可能です。
無声音の分離出力設定方法
無声音の分離出力を設定するには、以下の手順を実行してください。
- レンダリングパネルを開きます。
- 出力設定で「無声音の分離出力」を選択します。
- 「元音声と無声音を別ファイルで出力」を選択します。
- 出力先フォルダとファイル名を設定し、「ファイルを出力」ボタンをクリックします。
この設定により、無声音と有声音を別々のファイルとして出力することができます。無声音を別ファイルとして出力することで、ノイズ音を後から除去することが容易になります。
ノイズ除去のための追加設定
さらにノイズを除去するためには、以下の設定を試してみてください。
- ビット深度の設定:出力時のビット深度を「24bit」または「32bit浮動小数」に設定することで、音質の向上とノイズの低減が期待できます。
- サンプリング周波数の設定:サンプリング周波数を「48000Hz」または「96000Hz」に設定することで、音質の向上が期待できます。
- エフェクトの使用:エクスポート後にDAWソフトウェアでノイズ除去エフェクトを適用することで、ノイズを効果的に除去できます。
まとめ
Synthesizer Vでエクスポート時のノイズ音(チチチチ)を除去するためには、無声音の分離出力設定を適切に行うことが重要です。また、ビット深度やサンプリング周波数の設定、エフェクトの使用など、追加の設定を行うことで、音質の向上とノイズの低減が期待できます。これらの設定を試して、快適な音声制作環境を整えましょう。


コメント