エクセルで日付の「月」だけを変更したい場合、日付の計算を効率的に行うための関数を利用することができます。特に、日付を縦にソートしても月が正しく変更されるように設定したいという要求に対応できる方法を解説します。また、月末日にも対応できる方法を紹介します。
1. 月だけを変更する関数の使い方
日付を変更する関数の中で、特に便利なのが「EDATE」関数です。この関数を使うと、指定した日付から指定した月数だけ進めた日付を取得することができます。
例えば、A1セルに「2025/4/1」と入力されている場合、この日付の月を1ヶ月進めるには以下の関数を使用します。
=EDATE(A1, 1)
この式を使うことで、2025年4月1日が2025年5月1日に変更されます。月数を増減することで、希望する月に調整できます。
2. 月末日に対応する関数
月末日を変更したい場合も、EDATE関数を活用することができますが、月末日を求めるためには「EOMONTH」関数が便利です。この関数は指定した月の最終日を取得することができます。
例えば、A1セルに「2025/4/1」と入力されている場合、2025年4月の月末日を取得するには以下の式を使用します。
=EOMONTH(A1, 0)
この式は、2025年4月の月末日「2025/4/30」を返します。月を変更したい場合には、EOMONTH関数に渡す第二引数に変更したい月数を指定できます。
3. 複数の月を進めた日付を計算する方法
複数ヶ月を進めた日付や月末日を計算する際も、EDATE関数とEOMONTH関数を組み合わせて使うことができます。たとえば、2025年4月1日から2ヶ月後の月末日を求める場合、以下のように設定します。
=EOMONTH(A1, 2)
これで、2025年6月の月末日である「2025/6/30」を取得できます。複数の月を一度に進めることができるので、非常に便利です。
4. 実践例と応用方法
実際のワークシートでこれらの関数を使う際は、セル参照を利用することで、さらに柔軟に対応できます。例えば、A列に日付が入っているとき、B列に1ヶ月後の日付、C列に月末日を表示するように関数を組み合わせることが可能です。
以下はその一例です。
B1: =EDATE(A1, 1) C1: =EOMONTH(A1, 0)
これで、A列に入力された日付に基づき、B列に月を1ヶ月進めた日付、C列にその月の月末日を表示させることができます。
5. まとめ
エクセルで「月だけを変更する」には「EDATE」関数を活用し、月末日を取得するには「EOMONTH」関数が非常に便利です。これらの関数を使うことで、手間なく月を変更したり、月末日を計算することができ、日付に関する操作が非常に効率的になります。
これらの関数を覚えておくことで、日付を扱う作業をよりスムーズに行えるようになります。様々なデータ処理や集計に役立つテクニックを活用しましょう。


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