FreeCADを使ってファン形状のモデルを作成する際、羽根をY軸周りに等間隔に複製したい場合、回転の設定を行う必要があります。特に、Z軸中心での回転設定が既に行われている場合、Y軸の回転設定をどのように行うかが分からないということがあります。この記事では、FreeCADで羽根をY軸周りに回転させ、複製を行う方法について解説します。
1. 回転設定の基本
FreeCADでは、オブジェクトの回転を行う際に、回転軸と回転角度を指定します。例えば、Z軸を中心に回転する設定を行っている場合、Y軸の回転を設定するには、回転の方向と軸を変更する必要があります。
回転軸は「X, Y, Z」といった3D座標軸で指定され、角度は回転の度合いを指定します。これにより、オブジェクトの向きを正確に制御できます。
2. Y軸周りの回転設定方法
質問者のケースでは、Z軸を中心に30°の回転が行われているため、Y軸周りの回転設定方法がわからないとのことですが、ここではY軸周りの回転設定を行う方法を紹介します。
Y軸周りでの回転を行うためには、「BaseのPlacement」設定を使用して回転軸を指定する必要があります。具体的な手順は以下の通りです。
- FreeCADで対象のオブジェクト(羽根)を選択します。
- 「Object」タブの「Placement」を選び、回転軸を指定します。
- 回転軸を「X, Y, Z = 0, 1, 0」と設定し、Y軸周りの回転を行います。
- 角度には、希望する回転角度(例えば30°)を入力します。
3. 複製して等間隔に並べる方法
Y軸周りで羽根を回転させた後、次はその羽根を複製して等間隔に並べる必要があります。これには「パターン」機能を使用して複製を行います。以下の手順で、羽根を等間隔に並べることができます。
- 回転させた羽根を選択します。
- 「Part」タブから「Create a polar pattern」を選択します。
- 「Axis」をY軸に設定し、複製する数と角度を指定します。
- 例えば、羽根を10枚並べたい場合は、360°を10で割った36°ずつ回転させて複製を作成します。
4. 回転角度の調整方法
回転角度を調整する際には、数値の入力に注意が必要です。例えば、「X, Y, Z = 0, 1, 1」のように軸を指定する場合、角度の入力方法は以下のようになります。
- 「X, Y, Z = 0, 1, 1」では、Y軸とZ軸を含む斜めの軸で回転が行われるため、回転角度を指定する際に注意が必要です。
- Y軸周りの回転の場合、「X, Y, Z = 0, 1, 0」と指定すると、Y軸が中心となり正しい回転が行われます。
まとめ
FreeCADでファン形状の羽根をY軸周りに回転させて複製するには、まず「BaseのPlacement」でY軸を回転軸として設定し、回転角度を指定します。その後、パターン機能を使って複製し、等間隔に羽根を配置します。この方法を使うことで、正確に羽根を並べることができ、ファン形状を効率よく作成できます。


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