ベンダーからSIerへ転職後のキャリア選択:エンジニアとしての道をどう選ぶか

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エンジニアとしてのスキルを活かしたいと思いベンダーからSIerへ転職したものの、実際にアサインされた業務がPM的な役割で、期待していたテクニカルスキルを活かせない状況に戸惑う方も多いでしょう。本記事では、現在の状況を踏まえたキャリアの選択肢について解説します。

SIerの役割と現場で求められるスキル

SIerの業務は、一般的に以下のように分かれます。

  • 上流工程(要件定義・設計・PM):クライアントと調整し、プロジェクトの進行を管理する。
  • 中流工程(詳細設計・開発管理):下請けに発注し、成果物の品質を管理する。
  • 下流工程(実装・運用保守):実際にシステムを構築し、運用する。

大手SIerでは、ほとんどのエンジニアが上流や管理業務に関わることが多く、自ら手を動かして開発する機会は少ない傾向があります。

エンジニアとしてのキャリアを考える

もし、テクニカルスキルを活かしたい・磨きたいと考えている場合、次のような選択肢があります。

1. ベンダー企業への再転職

テクニカルな業務に関わりたいなら、開発主体のベンダー企業へ戻ることが一つの選択肢です。特に以下のような企業が該当します。

  • プロダクト開発企業:SaaSやソフトウェア開発を行い、技術的な挑戦が多い。
  • クラウド系ベンダー:AWSやAzureなどのクラウド技術を駆使し、最新技術に関われる。

2. 内製化を進める企業の社内SE

近年は社内SEでも内製化を進める企業が増えており、SIerではなく事業会社のエンジニアとして働く選択肢もあります。特徴としては以下のようなものがあります。

  • 開発業務に携われる:自社サービスのシステム開発に直接関われる。
  • 技術選定の自由度が高い:新しい技術を取り入れる機会が多い。

3. 現職で異動を希望する

すぐに転職を考えるのではなく、まずは社内で異動の可能性を探るのも手です。上司や部長に「手を動かす技術的な案件に関わりたい」と伝え、開発部門への異動を希望することも可能でしょう。

テクニカルスキルを維持するためにできること

仮に現職を続ける場合でも、スキルの低下を防ぐためのアクションが重要です。

  • 個人で技術ブログを書く:学んだ技術をアウトプットし、モチベーションを維持する。
  • OSSプロジェクトに参加:実際の開発経験を積みながらスキルを向上させる。
  • 技術系の資格取得:AWS、GCP、PMPなどの資格を取得し、スキルを証明する。

まとめ:自分のキャリアビジョンを明確に

エンジニアとしてのキャリアを考える上で、今の環境が適しているかどうかを判断することが重要です。

  • 技術にこだわりたいならベンダー企業や内製化が進んだ企業へ転職を検討。
  • 現職で異動できる可能性があるなら、まずは上司に相談
  • 今すぐ転職しなくても、個人で技術スキルを磨く活動を継続する。

最終的に「どのようなエンジニアとしてキャリアを築きたいのか?」を明確にし、それに合った環境を選ぶことが大切です。

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