月ごとに報告書を作成する際、リンク先のセル参照を手動で置換するのは手間がかかります。特に、6月から7月への置換作業では、複数のセル参照を一括で変更したい場面が多いでしょう。この記事では、Excel VBAを使用して、複数のセル参照をワンクリックで置換するマクロの作成方法を解説します。
Excel VBAで複数の置換を一括で実行するマクロの作成
以下のVBAコードは、指定した範囲内で複数のセル参照を一括で置換するものです。これにより、手動での置換作業を大幅に削減できます。
Sub ReplaceMultipleValues()
Dim ws As Worksheet
Dim replaceList As Variant
Dim cell As Range
Dim i As Long
' 置換リストの定義(検索値と置換値のペア)
replaceList = Array( _
Array("$E$", "$F$"), _
Array("$DI$", "$DJ$"), _
Array("DG", "DH"), _
Array("CU", "CV"), _
Array("F4", "F7"), _
Array("G4", "G7") _
)
' ワークシートの指定
Set ws = ThisWorkbook.Sheets("Sheet1") ' 適切なシート名に変更してください
' 置換処理の実行
For Each cell In ws.UsedRange
For i = LBound(replaceList) To UBound(replaceList)
If cell.Value = replaceList(i)(0) Then
cell.Value = replaceList(i)(1)
End If
Next i
Next cell
End Sub
このマクロは、指定したシートの使用範囲内で、置換リストに基づいてセルの値を一括で置換します。置換リストは、検索値と置換値のペアを配列として定義しています。必要に応じて、シート名や置換リストを変更してください。
マクロの実行方法
1. Excelを開き、対象のワークブックを選択します。
2. キーボードの「Alt + F11」を押して、VBAエディタを開きます。
3. メニューから「挿入」>「モジュール」を選択し、新しいモジュールを追加します。
4. 上記のVBAコードをコピーし、モジュールに貼り付けます。
5. 「F5」キーを押して、マクロを実行します。
これで、指定した範囲内で複数のセル参照が一括で置換されます。
まとめ
Excel VBAを使用することで、月ごとの報告書作成時に発生する複数のセル参照の置換作業を効率化できます。上記のマクロを活用し、作業時間の短縮とミスの削減を実現しましょう。
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