QGISでSAGAを使った流域抽出のエラー解決方法|「unsupported SAGA version」の対応法

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QGISを使用してSAGAのツールで流域抽出を行う際に、「Problem with SAGA installation: unsupported SAGA version (found: 7.8.2, required >=9.2)」というエラーメッセージが表示され、結果のレイヤが生成されない問題に直面することがあります。この問題は、使用しているSAGAのバージョンがQGISと互換性がないために発生します。この記事では、エラー解決方法とSAGAのインストールと設定の確認方法について解説します。

SAGAのバージョン確認と対応方法

「unsupported SAGA version」というエラーは、QGISが要求するバージョン(9.2以上)とインストールされているSAGAのバージョン(7.8.2)が一致しない場合に発生します。SAGAのバージョンが古い場合は、SAGAの最新版をインストールする必要があります。

まず、SAGAのバージョンを確認するために、コマンドラインまたはSAGAのインターフェースでバージョン情報を確認します。もし古いバージョンがインストールされている場合は、SAGAの公式サイトから最新バージョンをダウンロードしてインストールし、QGISでの動作確認を行ってください。

SAGA NextGenと通常版の違いと選択方法

「SAGA NextGen」と「SAGA」の通常版の違いについて理解することも重要です。QGISで使用する場合、通常版のSAGAが推奨されていることが多いですが、「SAGA NextGen」を使用することでも同様の機能を利用できることがあります。

もし、SAGA NextGenを使用している場合、QGISとの互換性に問題がある場合があるため、まずは通常版のSAGAをインストールし、再度問題が解消されるかを確認することをお勧めします。

作業ディレクトリとファイルパスの確認

作業ディレクトリを「C:\QGIS_WORK」に設定している場合、このディレクトリが適切に設定されていないと、エラーが発生することがあります。ファイルパスに日本語や特殊文字が含まれていると、QGISやSAGAが正しくファイルを認識できないことがありますので、作業ディレクトリには英数字のみを使用するようにしましょう。

また、ファイルが読み込めない場合には、ファイルのアクセス権限が適切に設定されているかも確認してみてください。

Flow Directionsなどの前処理を再確認

流域抽出を行う前に、Flow Directions(流れの方向)の計算や、その他の前処理を行っている場合、その結果が正しく作成されているかも重要なポイントです。これらの前処理が正常に終了していないと、流域抽出のツールが正しく動作しないことがあります。

Flow Directionsの結果を再確認し、必要に応じてもう一度実行してみましょう。また、SAGAツール内で他の処理が必要な場合、その順番を見直すことも問題解決に繋がる場合があります。

まとめ

「Problem with SAGA installation: unsupported SAGA version」エラーが発生する原因は、SAGAのバージョンがQGISの要求するバージョンと一致していないことが主な要因です。SAGAを最新版にアップデートすることでこの問題を解決できます。また、SAGA NextGenと通常版の違いを理解し、作業ディレクトリやファイルパス、前処理が正しく行われているかも確認しましょう。これらの手順を踏むことで、流域抽出が正常に実行されるはずです。

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