ChatGPTなどのAIチャットボットを利用していると、同じアカウントで複数のセッションを開いているにも関わらず、それぞれのセッションで応答の性質が異なることに気づくことがあります。例えば、一方ではフランクな会話ができるのに、もう一方では必ず敬語で定型的な返答が返ってくる――こうした違いはなぜ起こるのでしょうか?本記事ではその理由と対策を詳しく解説します。
セッションとは?AIとの会話の“文脈”の単位
ChatGPTでは、ユーザーとのやり取りを「セッション」という単位で管理しています。セッションごとに会話の履歴や、そこで培われた“口調”や“トーン”が保持されるため、同じアカウントでもセッションが異なれば応答のスタイルも変わることがあります。
一度でも丁寧な口調で会話をスタートすると、そのセッションでは敬語モードが維持される傾向があります。逆に、カジュアルなやり取りを最初に行えば、以後もそのトーンが引き継がれることが多いです。
型にはまったような返答になる原因とは?
セッション内で以下のような要素が含まれると、AIが「フォーマルモード」に入りやすくなります。
- 最初の質問が固く、敬語を使用している
- 専門的な用語を多用している
- “調べてください”“教えてください”などの命令調
- プラグインやウェブ検索モードが有効になっている(検索重視になる傾向)
このような“初期設定”が影響し、そのセッション内では検索ベースで定型的・敬語ベースのやり取りが継続される場合があります。
セッションごとの差を作り出す主な技術的要因
ChatGPTはセッションごとにコンテキスト(文脈)を保持し、それに応じた応答を生成します。主な要因としては次のようなものが挙げられます。
1. チャット履歴によるトーン学習
会話の冒頭や過去の入力によって、AIがユーザーの希望するスタイルを推測し、それを維持しようとします。
2. モードの違い(検索 or 通常)
一部のセッションではウェブ検索やプラグインが有効になっていることがあり、その場合、AIは情報重視の硬い回答になりやすいです。
3. プロンプト履歴
以前のやり取りの影響で、AIが「こういう返答を望んでいるのだな」と学習してしまうことがあります。
改善するには?フレンドリーで柔軟なセッションを作るコツ
敬語や検索ベースの返答ばかりになるセッションから抜け出したい場合は、次のような工夫を取り入れてみてください。
- 新しいセッションを開始する
- 最初のメッセージで「カジュアルに話して」や「敬語じゃなくてOK」などと指定する
- 雑談やフレンドリーな話題からスタートする
- プラグインや検索が不要な場合はオフにする
これにより、AIがより自然で柔らかいトーンを採用しやすくなります。必要に応じて、「こういう感じで答えて」とトーンを指定するのも効果的です。
まとめ:セッションごとの応答の違いは“初期の空気感”が鍵
同じアカウントで複数のセッションを使っていても、最初の数メッセージのトーンやスタイルが、その後のAIの応答に大きな影響を与えます。「型にはまったような返答」や「敬語ばかり」になる原因は、セッションごとの文脈の違いにあります。
望ましいスタイルがある場合は、最初にそのトーンを明示するか、カジュアルに会話をスタートさせることで、より柔軟で親しみやすい応答が得られるようになります。AIとの会話も“雰囲気づくり”が大切なのです。
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