新しいSSDにWindows 11をインストールしたにもかかわらず、BIOSの起動ディスクの選択肢に表示されない問題が発生することがあります。本記事では、その原因と解決方法について詳しく解説します。
1. SSDがBIOSで認識されているか確認する
まず、BIOSでSSD自体が認識されているか確認しましょう。以下の手順を実行してください。
- PCを再起動し、DeleteキーまたはF2キーを押してBIOSに入ります。
- 「Boot」や「Storage Configuration」などの設定項目を探し、新しいSSDが認識されているか確認します。
- 認識されていない場合は、以下をチェックしてください。
- SSDがマザーボードのM.2スロットまたはSATAポートに正しく接続されているか確認
- 他のPCに接続し、SSDが正常に動作するか確認
- BIOSのアップデートが必要か確認
2. BIOSの起動モード(UEFI/Legacy)を確認する
Windows 11のインストール時に使用した起動モード(UEFIまたはLegacy BIOS)が、現在のBIOS設定と一致しているか確認しましょう。
- BIOS設定画面で「Boot Mode」や「UEFI/Legacy Boot」の項目を探します。
- Windows 11はUEFIモードでのインストールが推奨されています。設定がLegacy(CSM)になっている場合、UEFIモードに変更してください。
- 変更後、「Save & Exit」で設定を保存し、PCを再起動します。
3. ブートマネージャーの修復
SSDがBIOSで認識されているにもかかわらず起動ディスクとして選択できない場合、ブートマネージャーの設定に問題がある可能性があります。以下の手順で修正を試みてください。
Windows 回復環境(WinRE)からの修復
- Windowsインストールメディア(USB)を作成し、PCに接続します。
- PCをUSBから起動し、「Windowsセットアップ」画面で「コンピューターを修復する」を選択します。
- 「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「コマンドプロンプト」を選択します。
- 以下のコマンドを入力し、Enterキーを押します。
bootrec /fixmbr bootrec /fixboot bootrec /scanos bootrec /rebuildbcd
- プロセスが完了したらPCを再起動し、BIOSで起動ディスクを確認します。
4. SSDのフォーマットとWindowsの再インストール
上記の方法でも解決しない場合、新しいSSDに正しくWindowsがインストールされていない可能性があります。以下の手順でSSDをフォーマットし、OSを再インストールしてみてください。
- Windowsインストールメディア(USB)を使い、PCをUSBから起動します。
- インストール画面で「カスタムインストール」を選択し、新しいSSDを完全にフォーマットしてからWindowsを再インストールします。
- インストール完了後、BIOSに入り、新しいSSDが起動ディスクとして認識されているか確認します。
まとめ
BIOSで新しいSSDが起動ディスクとして認識されない場合、以下の手順で問題を解決できます。
- SSDがBIOSで認識されているか確認する
- BIOSの起動モード(UEFI/Legacy)を確認する
- ブートマネージャーを修復する
- SSDをフォーマットし、Windowsを再インストールする
上記の方法を順番に試すことで、SSDが正常に起動ディスクとして認識されるようになります。
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