近年、SNSに投稿した写真から個人情報が特定されるケースが増えています。特に、写真に映り込んだ風景や建物、看板などの情報から住所や通っている学校などが判明する可能性があります。本記事では、SNSでの写真投稿による個人情報特定のリスクや、特定を防ぐための対策について詳しく解説します。
1. SNSに投稿した写真から個人情報が特定される仕組み
写真に含まれる情報には、以下のようなものがあります。
- 風景や建物の特徴:学校や近隣のランドマーク、商業施設などが写っていると、Googleマップなどを使って特定される可能性があります。
- 位置情報(Exifデータ):スマートフォンのカメラで撮影した写真には位置情報(GPSデータ)が含まれていることがあります。これが有効な状態でSNSに投稿すると、撮影場所が特定されることがあります。
- 天気や時間帯:天候や影の方向などから、撮影された時間帯や場所が推測できる場合があります。
2. すでに区が特定されている場合のリスク
「写真を投稿したら、すでに区が特定された」とのことですが、これはどのような方法で行われた可能性があるのでしょうか。
- 建物や看板、標識などの情報から推測
- 過去に投稿した写真と照合してエリアを絞り込む
- Googleストリートビューやマップを使って類似の場所を特定
区が特定されている場合、さらに細かい情報(学校や自宅の最寄り駅など)が分かると、通学ルートや住んでいるエリアが絞られてしまうリスクがあります。
3. 個人情報の特定を防ぐための対策
特定されるリスクを減らすために、以下のような対策を実施しましょう。
① 投稿する写真の内容に注意する
・背景に学校名や標識などが映り込んでいないか確認する。
・室内写真であっても、窓の外の景色やポスターなどに個人情報が含まれていないかチェックする。
② 位置情報を削除する
スマートフォンで撮影した写真には「Exifデータ」と呼ばれる位置情報が含まれていることがあります。これを削除することで、GPS情報の流出を防ぐことができます。
【iPhone】 設定 → プライバシー → 位置情報サービス → カメラ → 「なし」に設定
【Android】 カメラアプリの設定 → 位置情報の保存をオフにする
③ SNSのプライバシー設定を見直す
・投稿を「友達のみ」や「非公開」に設定する。
・フォロワーや友達リストの管理を行い、信頼できる人のみとつながる。
④ 投稿する前に写真を加工する
・背景をぼかす、モザイクを入れる。
・位置情報や特定可能な情報が写っていないか再確認する。
4. もし特定されてしまったら?
万が一、すでに特定されてしまった場合は、以下のような対応をしましょう。
- すぐに該当する写真を削除する
- アカウントのプライバシー設定を見直す
- 不審なアカウントからの連絡を無視・ブロックする
- 万が一、実害が出るようなら警察や学校に相談する
5. まとめ
SNSに投稿した写真から、区や学校、自宅周辺の情報が特定されるリスクは決して低くありません。特定を防ぐためには、投稿する写真の選定、位置情報の削除、プライバシー設定の見直しなどを徹底することが重要です。
万が一、自分の情報が特定されてしまったと感じた場合は、すぐに写真を削除し、怪しいアカウントとの接触を避けるようにしましょう。
コメント