PostgreSQLのreal型における丸め誤差と小数点第15桁までの精度を取得する方法

PostgreSQL

PostgreSQLのreal型では、小数点以下の精度が限られており、数値を格納した際に丸め誤差が生じることがあります。特に、0.1234567891234567のような高精度な値を格納しても、SELECT文で取得した際に0.12という値で表示されることがあります。本記事では、この丸め誤差の原因と、数値を小数点第15桁まで取得する方法について解説します。

PostgreSQLのreal型の精度について

PostgreSQLのreal型は、4バイト(32ビット)で浮動小数点数を表現します。このため、精度に限界があり、特に小数点以下の桁数が多い場合に丸め誤差が発生します。real型の精度はおおよそ7桁程度です。

そのため、例えば0.1234567891234567という値をreal型に格納しても、内部で丸められた結果、0.12などの値として取得されることが一般的です。この場合、より高精度な数値が必要な場合は、別のデータ型を使用する必要があります。

小数点第15桁まで取得するための対策

もし、小数点第15桁までの精度を取得したい場合、real型ではなく、double precision型を使用することを検討するべきです。double precision型は、8バイト(64ビット)で浮動小数点数を表現し、精度が大幅に向上します。

例えば、次のようにSQL文を実行することで、double precision型に変更することができます。

ALTER TABLE table_name ALTER COLUMN column_name TYPE double precision;

型キャストを使用して精度を保つ方法

もし既に格納されているreal型の値を精度を保ちながら取得したい場合、型キャストを使用する方法もあります。以下のように、real型の値をdouble precision型にキャストすることで、より高精度な値を取得できます。

SELECT column_name::double precision FROM table_name;

これにより、real型に格納された値を高精度なdouble precision型として取得することができます。

その他のデータ型の検討

場合によっては、decimal型やnumeric型を使用することも選択肢となります。これらのデータ型は、任意の精度を持つ固定小数点数を表現するため、非常に高精度な数値を取り扱うことができます。

特に金融計算や精度が重要な場合は、decimal型やnumeric型を使用することを検討してください。例えば、次のようにしてnumeric型を使用することができます。

ALTER TABLE table_name ALTER COLUMN column_name TYPE numeric(20,15);

まとめ

PostgreSQLのreal型は精度が限られており、高精度な数値を扱う場合にはdouble precision型やnumeric型を使用することが推奨されます。また、型キャストを利用してreal型の値をdouble precision型に変換することで、精度を保ったままデータを取得することができます。適切なデータ型を選択することで、精度を確保しつつデータの操作を行うことが可能です。

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