Windows Server 2022で特定のユーザーに対してフォルダへのアクセスを制限し、特定の操作(書き込み)のみを許可する方法について詳しく解説します。このガイドでは、提出用フォルダを作成し、ユーザーごとに異なる権限を設定する方法を説明します。
1. フォルダの作成と基本的なアクセス権の設定
まず最初に、提出用フォルダ(例:01提出フォルダ)を作成します。その後、フォルダのプロパティを開き、アクセス権限を設定することで、ユーザーごとのアクセス制限を行います。
- フォルダを右クリックし、「プロパティ」を選択
- 「セキュリティ」タブを開き、「編集」をクリック
- 必要なユーザー(user1~user5)を追加
- 「フルコントロール」などを設定し、他のユーザーへの権限を適切に調整
2. ユーザーごとの書き込み権限の設定
特定のユーザーに対して書き込みのみを許可し、参照はできないようにするためには、アクセス権のカスタマイズが必要です。書き込みのみを許可するには、次の手順を実行します。
- ユーザー名を選択し、「書き込み」にチェックを入れ、「参照」や「読み取り」はオフにする
- これにより、ユーザーはファイルを提出できますが、他のユーザーがその内容を確認することはできません
3. 共有されない提出データの管理方法
提出データが他のユーザーに見えないようにするには、個別にフォルダやファイルを管理することが重要です。例えば、ユーザーが提出したファイルを、他のユーザーが参照できないように、アクセス権を設定します。
- 「セキュリティ」タブで「詳細設定」を選び、各ファイルの権限を調整
- ユーザーにファイルの「読み取り」を許可せず、「書き込み」のみを許可する設定に変更
4. 管理者による読み書き権限の設定
管理者(administrator)には、フォルダ内の全てのファイルへのアクセス権をフルに与えることができます。これにより、管理者はユーザーの提出データを確認・管理することが可能です。
- 「セキュリティ」タブで「administrator」を選択し、「フルコントロール」を与える
- これで、管理者は提出されたデータを確認し、必要に応じて管理することができます
5. よくある問題と対策
「書き込みのみ」の設定でフォルダが見えなくなるという問題に直面することがありますが、アクセス権限の設定をカスタマイズすることで解決できます。特に、フォルダ自体が表示されない場合は、表示権限を適切に設定することが必要です。
- 書き込みのみの権限設定後も、フォルダ自体をユーザーに表示させるための調整を行います
- 「詳細設定」で権限の確認と再設定を行い、問題が解決するかを確認します
6. まとめ
Windows Server 2022で提出用フォルダを作成し、ユーザーごとにアクセス権を設定することで、安全かつ効率的なデータ提出管理が可能になります。各ユーザーに適切な権限を付与し、ファイルが他のユーザーに見えないようにすることで、情報のセキュリティも確保できます。

コメント