Excelのパワークエリを使って、複数シートのデータを1つのシートにまとめたいという要望はよくあります。特に、シートごとに列数が異なる場合や、データが毎月更新される場合に適切な手順を踏むことでスムーズにデータを統合できます。この記事では、列数が変更されてもエラーを避ける方法と、不要な重複データを取り除く方法を解説します。
パワークエリの基本的な設定方法
まず、パワークエリを使う前提として、各シートのデータに「ヘッダー(1行目)」を正しく設定することが重要です。シートごとの列数が変動する場合、すべてのシートに共通するタイトル行(ヘッダー)が必要です。これが統一されていないと、パワークエリで統合する際に問題が発生する可能性があります。
パワークエリで複数シートを統合する手順
パワークエリで複数シートを1つのシートに統合するには、以下の手順を行います。
- 「データ」タブから「データの取得」→「ファイル」→「フォルダから」を選択
- フォルダ内のすべてのシートをインポートする設定を行う
- 「クエリの編集」画面で、不要な列を削除し、必要な列だけを残す
- 全てのシートを1つのテーブルとしてまとめる
これで、複数シートのデータを1つのシートにまとめる準備が整います。
列数の変更に対応する方法
列数が変更される場合、パワークエリ内で柔軟に対応するために、以下の方法を取ります。
- 各シートで、列名(タイトル)の順番が変更されないことを確認
- パワークエリ内で、列名を基にデータをマージする設定を行う
- 「列の削除」ステップを追加して、不要な列を削除する
これにより、列数が変動してもエラーを回避し、毎月のデータ更新がスムーズに行えます。
重複データを取り除く方法
複数シートを統合する際、1行目のタイトル行が重複する場合があります。この重複を取り除くために、パワークエリの「重複の削除」機能を使うことができます。具体的な手順は以下の通りです。
- 「ホーム」タブで「重複の削除」を選択
- タイトル行以外のデータを対象に、重複行を削除する
これで、ヘッダー行が繰り返し追加されることなく、統合データが整理されます。
まとめ
Excelのパワークエリを使うことで、複数のシートを効率的に統合できます。列数が変動しても、適切な設定を行うことでエラーを防ぎ、毎月のデータ更新をスムーズに行えるようになります。必要な手順と設定を理解し、パワークエリの強力な機能を活用して、作業を自動化しましょう。


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