ExcelでA列とB列に入力された製品名を比較し、一致する製品をC列に表示させる方法をご紹介します。特に、同じ行の比較だけでなく、異なる行の比較も行いたい場合に便利な方法です。
1. Excelで製品名を比較する目的
Excelを使って複数の製品名リストを比較し、一致する項目を抽出する作業は非常に多くの場面で活用されます。例えば、商品の重複チェックや在庫管理など、さまざまな用途に役立ちます。
ここでは、A列とB列にある製品名を比較し、一致する製品名をC列に表示する方法を詳しく解説します。特に、同じ行だけでなく異なる行との比較も行える方法を紹介します。
2. 使用するExcel関数の紹介
A列とB列の製品名を比較する際に使用するExcel関数は「MATCH」と「IF」です。これらの関数を使って、条件に合致した製品名をC列に表示させることができます。
「MATCH」関数は、指定した範囲内から特定の値が何行目にあるかを返します。これを使ってA列の製品名がB列に存在するかを確認し、その結果を「IF」関数で処理します。
3. Excel関数の設定方法
具体的な手順は以下の通りです。まず、C列に入力する式を設定します。例えば、A列とB列に製品名が入力されている場合、C列に次のような式を入力します。
=IF(ISNUMBER(MATCH(A2,B:B,0)), A2, "")
この式の意味は次の通りです。
- 「MATCH(A2, B:B, 0)」: A列のA2セルの製品名がB列に存在するかを検索。
- 「ISNUMBER」: MATCH関数が値を返した場合、その値が数値であることを確認。
- 「IF」: MATCH関数の結果が数値(つまり、一致する製品名がB列にある場合)なら、その製品名をC列に表示します。そうでない場合は空白を表示。
この式をC列の他の行にも適用すれば、A列とB列のすべての製品名を比較し、一致する製品名だけがC列に表示されます。
4. 注意点と補足
「MATCH」関数は、B列にある製品名が一致する最初の行を返します。そのため、複数の一致する製品名がB列に存在していても、最初に一致した製品名のみが表示されます。
もし、複数の一致する製品名をC列に表示したい場合は、より高度な関数やVBAを使った方法を検討する必要があります。しかし、この方法は基本的な比較には十分対応可能です。
5. まとめ
Excelを使ってA列とB列の製品名を比較し、一致する製品名をC列に表示させる方法は、「MATCH」関数と「IF」関数を組み合わせることで簡単に実現できます。この方法を使えば、異なる行の比較も可能です。実際の業務や管理で役立つ便利なテクニックですので、ぜひ試してみてください。


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