Power BI: 日付スライサーで選択した日付の時間差を正しく抽出する方法

Excel

Power BIで時間差分を計算する場合、日跨ぎの時間差がズレる問題に直面することがあります。特に、日付スライサーを使用して特定の日の0時から0時までのデータを抽出しようとする際、正確にデータを取得する方法が必要です。この記事では、その解決策をご紹介します。

1. 日跨ぎによる時間差のズレ

Power BIで、例えば開始時間と終了時間が異なる日付にまたがる場合、時間の差分が意図しない形で表示されることがあります。特に、日跨ぎの際に「1440分」の表示がされないことが多いため、スライサーでの日付選択後、正確なデータを抽出することが難しい場合があります。

2. 0時から0時までのデータ抽出方法

特定の日付に対して「0時から0時までの時間」を抽出するためには、以下の手順を試してみましょう。

  • ステップ1: 日付スライサーのフィルターで、開始時間がその日の0時より前、終了時間がその日の23:59:59を含む範囲に設定します。
  • ステップ2: DAX関数で、`DATE`と`TIME`関数を組み合わせて日付と時間を比較し、該当する時間帯だけを抽出する式を作成します。

これにより、選択した日付に基づいた正確な時間帯のデータを抽出することができます。

3. DAX式を使った具体的なコード例

以下は、0時から0時までの時間範囲を抽出するためのDAX式の例です。

TimeFilteredData = FILTER( 'DataTable', 'DataTable'[StartTime] >= DATE(YEAR(TODAY()), MONTH(TODAY()), DAY(TODAY())) && 'DataTable'[EndTime] < DATE(YEAR(TODAY()), MONTH(TODAY()), DAY(TODAY())) + 1 )

この式は、現在の日付の0時から0時までの範囲にデータをフィルタリングします。これにより、日跨ぎによるズレを防ぎ、正確なデータを抽出できます。

4. その他の考慮すべき点

日付スライサーの使い方やDAX関数の適用においては、以下の点にも注意が必要です。

  • 時間形式の統一: 日付と時間の形式が一致していない場合、フィルターが正しく動作しないことがあります。事前に形式を統一しておきましょう。
  • データ型の確認: 開始時間と終了時間のデータ型が日時型であることを確認してください。

これらを考慮することで、Power BIでの日付スライサーによる時間差の抽出が正確に行えます。

5. まとめ

Power BIで日付スライサーを使って0時から0時までの時間帯のデータを抽出する方法について解説しました。日跨ぎの時間差のズレを防ぐためには、DAX式を使用して適切にフィルタリングを行うことが重要です。この方法を使うことで、より正確なデータをPower BIで取得できるようになります。

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