L2スイッチでのVLAN設定とリピーターハブを使ったポート不足の解決方法

ネットワーク機器を運用していると、スイッチのポート不足に直面することがあります。特にVLANを使っている場合、どうしてもポート数が足りなくなりがちです。この記事では、L2スイッチでのVLAN設定とリピーターハブを使ったポート不足の解決方法について解説します。

ポート不足の問題と解決策

現在、L2スイッチにはVLAN100とVLAN110の通信をアサインしているポートがあり、さらにポートが必要となっているという状況です。そこでリピーターハブを使ってポート不足を解決しようと考えていますが、いくつかの注意点と方法があります。

リピーターハブでのVLAN通信

リピーターハブは基本的に信号を増幅して転送するだけの機器であり、VLAN情報の保持や変更はできません。したがって、VLANタグ付きの通信をリピーターハブを通じて転送することはできません。リピーターハブを使ってVLAN通信を拡張することはできないため、別のアプローチを取る必要があります。

スイッチハブの導入

ポート不足の問題を解決するには、L2スイッチを追加で導入することが有効です。L2スイッチであれば、VLANタグを保持したまま通信を転送することができます。これにより、VLAN100とVLAN110の通信をそれぞれ新しいポートに割り当てることができます。

既存L2スイッチの設定変更

もし新たにスイッチを導入せずに既存のL2スイッチを使いたい場合、アンタグの設定を変更することを検討します。アンタグ設定を変更し、VLANのタグがない状態でポートを使用することで、通信を簡単に行うことができます。

適切な機器の選定とネットワーク設計

ネットワーク機器を選定する際は、使用するVLAN数や拡張性を考慮した設計を行うことが重要です。リピーターハブを使う場合、VLAN対応スイッチと併用する必要がありますが、可能であれば最初からVLAN対応のスイッチを選ぶことをおすすめします。

まとめ

L2スイッチのポート不足に対応する方法として、リピーターハブは不向きであることがわかりました。ポートを追加したい場合は、VLANに対応したスイッチを導入するか、既存のスイッチ設定を変更することで対応可能です。また、VLAN設定や機器の選定にあたっては、今後の拡張性や要件を十分に考慮することが重要です。