Scratchのクラウド変数の仕組みと挙動について解説

プログラミング

Scratchでクラウド変数を使用する際、他のユーザーとデータがどのように連携するのかを理解することは重要です。特に、複数のユーザーが同時に同じ作品を閲覧した場合、クラウド変数がどのように動作するのか、そして変数を操作した際の結果がどのように反映されるのかを確認しておきましょう。

1. クラウド変数とは?

Scratchのクラウド変数は、オンラインで他のユーザーとデータを共有できる特別な変数です。これにより、同じ作品を異なるユーザーが見ている際に、変数の値をリアルタイムで同期させることができます。しかし、その動作については一定の理解が必要です。

2. ①「scratcher」の人がクラウド変数を変えた場合

スクラッチャーがクラウド変数を変更すると、その変数の値はすべてのユーザーに反映されます。たとえば、Aさん(scratcher)がクラウド変数を1に変更した場合、Bさん(New scratcher)もその変更をリアルタイムで確認できます。

このため、例えばネコが歩くシーンでクラウド変数を1に設定すると、他のユーザーの画面でもネコが歩く動作が同期されます。これにより、同じプロジェクトを複数の人で体験しても一貫性のある動作が保証されます。

3. ②「New scratcher」の人がクラウド変数を変更する場合

New scratcherのユーザーがクラウド変数を変更した場合、クラウド変数はそのユーザーの画面でのみ変更されます。つまり、他のユーザーがその変更を直接見ることはありません。クラウド変数は他のユーザーとの共有が前提ですが、個々の変更はそのユーザーだけに影響を与えるため、共有が必要な変更はスクラッチャーによって行う必要があります。

4. 例①:ネコが歩く動作を複数人で同期させる方法

クラウド変数を使用して、ネコが歩く動作を複数のユーザーで同期させたい場合、最初にクラウド変数を設定します。たとえば、クラウド変数が0のときにネコが止まり、1のときにネコが歩くようにプログラムします。スクラッチャーがクラウド変数を1に設定すると、すべてのユーザーがその変化を確認でき、ネコが歩き始める動作が全員で同期します。

5. 例②:スプライトのクリックでクラウド変数を変更

クラウド変数をスプライトのクリックで変更する方法も有効です。たとえば、ユーザーがネコをクリックするとクラウド変数が1になり、ネコが歩き始めるプログラムを組むことができます。しかし、New scratcherがクリックしてもその変更は他のユーザーに反映されないため、最終的な変更はスクラッチャーが行う必要があります。

6. まとめ

Scratchのクラウド変数は、他のユーザーとリアルタイムでデータを共有できる便利な機能です。しかし、その動作を正しく理解して使うことが大切です。スクラッチャーが変更したクラウド変数は全ユーザーに反映されますが、New scratcherが変更した場合、他のユーザーにはその変更は反映されません。クラウド変数を上手に使いこなして、複数人での協力的なプロジェクト作成を楽しんでください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました