Illustratorでシェイプを形成する際、間違えてオブジェクトを繋げてしまうことがあります。その場合、Command+Z(履歴を戻す)を使っても、以前の編集に戻れないことがあります。特に、かなり前に行った編集内容が対象となると、元に戻す方法が分からなくなります。この記事では、そのような状況で有効な修正方法について解説します。
シェイプ形成ツールでつなげてしまったオブジェクトを修正する方法
Illustratorでシェイプを繋げてしまった場合、通常のCommand+Zでは直近の操作にしか戻れません。そのため、より以前の操作に戻すためには、いくつかの方法を使う必要があります。
まず試すべき方法は、「履歴パネル」を利用することです。このパネルでは、作業の過程をさかのぼり、特定の段階に戻すことができます。
履歴パネルを使用して編集を戻す
Illustratorでは、履歴パネルを使うことで過去の操作を確認し、任意のポイントに戻ることが可能です。履歴パネルを使った修正手順は次の通りです。
- 「ウィンドウ」メニューから「履歴」を選択して、履歴パネルを表示させます。
- 履歴パネルには、これまで行ったすべての操作がリスト表示されています。
- リストから、間違えた操作の前の段階を選択し、その状態に戻すことができます。
この方法を使用することで、過去の編集段階に戻り、不要な繋がりを修正することができます。
パスファインダーツールを活用して修正する
シェイプの繋がりを修正するもう一つの方法は、パスファインダーツールを使用することです。パスファインダーを使うことで、複数のオブジェクトを簡単に分割したり、再配置することができます。
具体的には、以下の手順で修正します。
- 「ウィンドウ」メニューから「パスファインダー」を開きます。
- 繋がったオブジェクトを選択し、「分割」や「合体」などのオプションを使用して、望んだ形に修正します。
パスファインダーは、オブジェクトの構造を素早く変更するための強力なツールで、シェイプを正確に修正するのに便利です。
アートボードを活用して元に戻す
Illustratorでは、アートボードの活用により、特定の部分だけを別の場所に移動させたり、修正を加えたりすることも可能です。特に、誤って繋がった部分だけを取り除く場合などに便利です。
アートボードを使った修正方法は、次の通りです。
- 対象のオブジェクトを選択し、移動ツールを使用してアートボード上で調整します。
- 場合によっては、アートボードを複製し、その複製を使って修正を加えることもできます。
これにより、誤った編集を行ってしまった部分を修正しやすくなります。
最後に確認するべきポイント
誤ってシェイプを繋げてしまった場合、まずは履歴パネルで過去の編集状態を確認し、必要なポイントに戻ることが第一の対処法です。もし履歴が無理な場合は、パスファインダーツールやアートボードを駆使して、正確に修正を加える方法を検討しましょう。
また、作業を進める前に、こまめに作業のバックアップを取ることが重要です。これにより、大きな問題に発展する前に元に戻せることがあります。
まとめ
Illustratorでシェイプを誤って繋げてしまった場合、履歴パネルやパスファインダーツールを駆使することで、編集を元に戻すことができます。これらのツールを使いこなすことで、作業の効率を高め、誤操作をすぐに修正できるようになります。
また、こまめな保存やバックアップを心がけることが、作業のミスを最小限に抑えるためのポイントです。
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