卒業論文でのデータ分析において、SPSSを使ってT検定や相関分析を行うのは一般的な手法です。この記事では、フォームズで集めたデータをSPSSにインポートし、仮説に基づいてデータ分析を行う手順について、初心者にもわかりやすく解説します。
1. SPSSにデータをインポートした後の準備
フォームズでの質問紙調査結果をExcelで数値化した後、SPSSにインポートしました。インポートが完了した後、最初に行うべきはデータの確認です。変数が正しく設定されているか、欠損データや異常値がないかを確認しましょう。
次に、仮説に沿った変数の設定を行います。たとえば、T検定を行うためには2群間の比較が必要な場合、群ごとに変数を設定します。また、相関分析を行うためには、関連性のある数値変数を選びます。
2. T検定の実施方法
T検定は、2つのグループ間で平均値に差があるかどうかを検定する方法です。次の手順でT検定を実施できます。
- 「分析」メニューから「比較のためのテスト」を選択。
- 「独立した標本のT検定」を選び、比較する2つのグループを指定します。
- 結果の出力を確認し、p値が0.05未満なら有意差があると判断できます。
これにより、2つのグループの差を統計的に検証することができます。
3. 相関分析の実施方法
相関分析は、2つ以上の変数間にどの程度の関連性があるかを測定する方法です。SPSSで相関分析を行う手順は以下の通りです。
- 「分析」メニューから「相関分析」を選択。
- 相関を測定したい変数を選び、「ピアソンの相関」を選択します。
- 結果を確認し、相関係数が1に近いほど強い相関があると解釈できます。
相関分析は、変数間の関連性を明確にするため、仮説の検証に役立ちます。
4. 結果の解釈と考察
分析が終了したら、結果を解釈し、仮説と照らし合わせて考察を行います。T検定の結果、p値が0.05未満であれば、2つのグループ間に有意差があると解釈できます。相関分析の結果、相関係数が高ければ、変数間に強い関係があると言えます。
考察では、得られた結果が研究の仮説を支持するか、または予想外の結果が得られた場合、その原因についても言及します。
5. まとめ
SPSSを使用したT検定と相関分析は、データ分析の基本的な方法です。データを正しくインポートし、仮説に基づいて適切な分析を行うことが、卒業論文の成功に繋がります。これらの手順を踏んで、結果を正確に解釈し、論文に活かしていきましょう。


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