DISM(Deployment Imaging Service and Management Tool)は、Windowsのシステムイメージの修復に使用される強力なツールですが、通常は現在のWindowsインスタンスがインストールされているドライブ(例:Cドライブ)を対象に実行されます。この記事では、別のドライブ(例えばDドライブ)にインストールされているWindowsシステムの修復を行う方法について解説します。
1. DISM /RestoreHealthの基本的な使い方
DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealthコマンドは、現在起動しているWindowsシステム(オンライン)に対して、破損したファイルやイメージの修復を行います。通常、このコマンドはCドライブのWindowsインスタンスを対象に実行されます。
このコマンドが「オンライン」で実行される理由は、Windowsが現在動作している状態で、システムイメージのチェックおよび修復を行うためです。しかし、他のドライブにインストールされたWindowsシステムを修復したい場合、追加の設定が必要です。
2. 別のドライブのWindowsシステムを修復する方法
もしDドライブなど、別のドライブにインストールされたWindowsシステムの修復を行いたい場合、DISMコマンドに追加のオプションを使用する必要があります。具体的には、ターゲットドライブのインストールされているイメージを指定する必要があります。
この場合、以下のコマンドを使用して修復を試みます。
DISM /Image:D:\ /Cleanup-Image /RestoreHealth
ここで「D:\」は、修復したいWindowsインスタンスがインストールされているドライブを指します。このコマンドは指定されたドライブのWindowsシステムイメージを修復します。
3. 追加の注意点
別ドライブの修復作業を行う際に注意が必要な点として、対象ドライブが正しくマウントされていること、そして修復作業を行う際に管理者権限でコマンドプロンプトを実行していることを確認してください。また、修復が終わるまでには時間がかかることがありますので、作業中はシステムに負荷をかけないように注意しましょう。
さらに、修復後にはPCを再起動して、修復が正しく反映されたか確認することをおすすめします。
4. まとめ
DISM /RestoreHealthコマンドは、通常オンラインで実行されるWindowsシステムの修復ツールですが、ターゲットドライブを指定することで、別ドライブにインストールされたWindowsシステムの修復も可能です。適切なコマンドと管理者権限を使用して、破損したファイルを修復し、システムの健全性を保ちましょう。
別ドライブの修復作業がうまくいかない場合は、Windowsのインストールメディアを使用して修復を試みることもできます。


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