Windows 10でVPN接続時にセキュリティソフトによりブロックされる場合の対処法

Windows 全般

会社のパソコンでVPN接続を試みる際、セキュリティソフト(特にWindows Defender)によって接続がブロックされることがあります。特に、ファイアウォールをオフにすると接続できる場合、特定のプログラムやポートがブロックされている可能性があります。この記事では、Windows 10環境でVPN接続を許可するための設定方法を詳しく解説します。

VPN接続時にファイアウォールがブロックする原因と対策

VPN接続時、Windows DefenderのファイアウォールがVPNクライアントの通信をブロックすることがあります。これを解決するためには、VPNクライアントをファイアウォールの許可リストに追加する必要があります。

VPNクライアントをファイアウォールの許可リストに追加する方法

  1. 「スタート」ボタンを右クリックし、「コントロールパネル」を選択します。
  2. 「システムとセキュリティ」をクリックし、「Windows Defender ファイアウォール」を選択します。
  3. 左側の「アプリまたは機能をWindows Defender ファイアウォールを通じて許可する」をクリックします。
  4. 「設定の変更」をクリックし、リストからVPNクライアントを探します。
  5. 見つからない場合は、「別のアプリを許可する」をクリックし、VPNクライアントの実行ファイル(.exe)を選択します。
  6. 「プライベート」と「パブリック」の両方のチェックボックスをオンにし、「追加」をクリックします。

VPN接続に必要なポートの開放方法

VPN接続には特定のポートが使用されます。これらのポートがファイアウォールでブロックされていると、接続が失敗することがあります。以下の手順で必要なポートを開放します。

必要なポートの開放手順

  1. 「スタート」ボタンを右クリックし、「コントロールパネル」を選択します。
  2. 「システムとセキュリティ」をクリックし、「Windows Defender ファイアウォール」を選択します。
  3. 左側の「詳細設定」をクリックし、「受信の規則」を選択します。
  4. 右側の「新しい規則」をクリックします。
  5. 「ポート」を選択し、「次へ」をクリックします。
  6. 「TCP」または「UDP」を選択し、VPNで使用するポート番号を入力します。例えば、PPTPの場合はTCPポート1723、L2TP/IPsecの場合はUDPポート500および4500などです。
  7. 「接続を許可する」を選択し、「次へ」をクリックします。
  8. 適用するプロファイル(ドメイン、プライベート、パブリック)を選択し、「次へ」をクリックします。
  9. 規則の名前を入力し、「完了」をクリックします。

VPN接続時のネットワークプロファイルの設定

VPN接続時、Windowsは接続先のネットワークを「プライベート」または「パブリック」として識別します。VPN接続を「プライベート」として設定することで、信頼されたネットワークとして扱われ、ファイアウォールの設定が緩和されることがあります。

ネットワークプロファイルの設定方法

  1. 「スタート」ボタンを右クリックし、「ネットワーク接続」を選択します。
  2. 「ネットワークとインターネットの設定」をクリックし、「状態」を選択します。
  3. 「ネットワークと共有センター」をクリックし、現在接続中のVPN接続を選択します。
  4. 「ネットワークのプロパティ」をクリックし、「ネットワークの場所」を「プライベート」に設定します。

まとめ

VPN接続時にセキュリティソフトによって接続がブロックされる場合、VPNクライアントをファイアウォールの許可リストに追加し、必要なポートを開放することで解決できることが多いです。また、VPN接続時のネットワークプロファイルを「プライベート」に設定することで、ファイアウォールの設定が緩和され、接続が成功する可能性が高まります。これらの設定を試しても問題が解決しない場合は、VPNプロバイダーのサポートに問い合わせることをおすすめします。

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