エクセルで日付を入力すると、通常は「2025/1/1」などの形式で表示されますが、CSV形式で保存すると、表示形式が無視されてシリアル値に変わってしまうことがあります。この問題について詳しく解説します。
1. CSV形式保存時の日付データの扱い
CSV形式は、データの保存形式としてシンプルなテキストファイルを使用します。エクセルで設定した表示形式や書式設定(例えば日付や通貨など)はCSVファイルには保存されません。CSVファイルにはデータそのものの値(シリアル値)が保存され、これが原因で日付が「2025/1/1」といった形式ではなく、シリアル値(整数値)で保存されることになります。
2. エクセルの日付シリアル値
エクセルでは、日付は内部的にシリアル値として扱われます。例えば「2025/1/1」はシリアル値「44927」として保存され、これはエクセルが日付を計算するために使用する内部の数値です。CSVに保存する際には、このシリアル値がそのまま書き込まれます。
3. CTRL+ALT+V(形式を指定して貼り付け)の影響
CTRL+ALT+V(形式を指定して貼り付け)を使用してデータを貼り付けるとき、エクセル内で設定した書式(例えば日付や通貨の表示形式)を無視して、データ本来の値が貼り付けられます。これによって、日付の表示形式を変更しても、CSVとして保存した場合は依然としてシリアル値が保存されるため、表示形式が保持されません。
4. CSVファイルに保存される内容の確認
CSVファイルをテキストエディタ(例:メモ帳)で開くと、実際に保存されたデータがシリアル値であることが確認できます。エクセルで表示されている「2025/1/1」のような形式ではなく、シリアル値がそのまま記載されています。
5. まとめ
エクセルで設定した表示形式はCSVファイルには反映されません。CSV形式では、データそのもののシリアル値が保存されるため、日付形式が保持されないのです。日付や書式設定を保持したい場合は、CSVではなくエクセル形式(.xlsx)で保存することを検討してください。


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