Dockerのイメージとコンテナ、引っ越し手順について解説

Unix系

Dockerを利用した開発環境の構築において、イメージやコンテナの概念は重要です。また、別のPCへの引っ越しや、Ubuntuなどのコンテナ内でSSHを使うために必要なファイルについても理解しておくことが必要です。今回は、Dockerのイメージとコンテナの違い、引っ越し手順、およびSSH利用に必要なファイルについて解説します。

【Q1】Dockerのイメージとは?

Dockerの「イメージ」とは、コンテナを作成するためのテンプレートです。イメージは、必要なアプリケーションやライブラリ、設定がすべて含まれているスナップショットのようなもので、実際にコンテナを起動するために使います。イメージは変更できないため、必要な設定やソフトウェアを含む静的なファイルとして保存されます。

【Q2】Dockerのコンテナとは?

一方、「コンテナ」は、イメージを元に実行される実際の動作環境です。コンテナは軽量で、同じホストOS上で複数のコンテナを並行して実行することができます。コンテナは、アプリケーションが動作するための必要なすべての環境を持っており、ホストOSと隔離された状態で実行されます。つまり、コンテナはイメージを基に作成される動的な環境です。

【Q3】Dockerの引っ越しに必要なファイル群

Dockerで別のPCに引っ越す際に重要なのは、コンテナ内で使用しているファイルや設定です。特に、SSHを使ってコンテナ内で作業する場合、以下のファイルが必要になります。

  • /etc/ssh/sshd_config: SSHサーバの設定ファイル
  • /etc/passwd: ユーザーアカウント情報
  • /etc/group: グループ情報
  • /home/[username]: ユーザーのホームディレクトリ

これらのファイルを適切に移行し、コンテナ内での作業がスムーズに行えるように設定を整えます。

Dockerの引っ越し手順

別のPCにDockerの環境を引っ越すためには、以下の手順を踏むことが一般的です。

  • イメージのエクスポート: docker save コマンドで、現在使用しているイメージをエクスポートします。
  • イメージの転送: エクスポートしたイメージファイルを、新しいPCに転送します。
  • イメージのインポート: 新しいPCで docker load コマンドを使ってイメージをインポートします。
  • コンテナの再作成: 新しいPCで必要なコンテナを作成し、必要な設定を再適用します。

まとめ

Dockerのイメージとコンテナの違いや、別PCへの引っ越し手順について理解を深めることができたかと思います。引っ越し時には必要なファイル群を正しく管理し、コンテナ内での作業が問題なく行えるように設定を確認しましょう。また、Dockerの操作に慣れておくことで、効率よく環境を移行できます。

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