Office 2016のボリュームライセンス(VL)版を使用している際、アップデートが実行されず、「最新の状態です」と表示される問題に直面することがあります。この問題の原因はさまざまで、特定の設定や環境によって異なる場合があります。本記事では、アップデートができない原因とその対処方法について解説します。
1. Windows Update設定の確認
まず、Windows Updateの設定が正しく行われているかを確認することが重要です。特に、「Microsoft製品の更新プログラムを受け取る」のオプションが有効になっているか確認しましょう。以下の手順で確認できます。
- 「設定」→「更新とセキュリティ」→「Windows Update」
- 「詳細オプション」をクリック
- 「その他のMicrosoft製品の更新プログラムを受け取る」のスライダーを有効にする
この設定が正しく行われていない場合、Officeのアップデートが行われません。スライダーが有効になっていることを確認しましょう。
2. KMSサーバーの設定確認
ボリュームライセンス版Officeでは、KMS(Key Management Service)サーバーを使用して認証を行います。KMSサーバーの設定が正しくない場合、Officeが正しく認証されず、アップデートが適用されないことがあります。KMSサーバーが正常に稼働しているか、サーバーとの接続に問題がないかを確認しましょう。
KMSサーバーの設定が正しいかを確認するには、以下のコマンドを使用してOfficeのライセンス状態を確認できます。
cscript ospp.vbs /dstatus
ライセンス認証が成功していない場合、KMSサーバーの設定を再確認し、必要であれば再設定を行ってください。
3. Officeの修復と再インストール
Office 2016が正常に動作していない場合、修復を試みることができます。Officeの修復には、以下の手順を実行してください。
- 「設定」→「アプリ」→「アプリと機能」からOfficeを選択
- 「変更」をクリックし、「修復」を選択
- 指示に従って修復を実行
修復後もアップデートができない場合、Officeのアンインストールと再インストールを行うことで問題が解決することがあります。
4. Office Update手動インストール
Windows Update経由でアップデートが適用されない場合、Microsoftの公式サイトからOfficeの最新バージョンを手動でインストールすることも可能です。以下の手順で手動インストールを試みてください。
- Microsoft Updateカタログサイトにアクセス
- 「Office 2016」の最新の更新プログラムを検索
- ダウンロードしてインストール
手動インストールを行うことで、最新のアップデートが適用されることがあります。
まとめ
Office 2016 VL版のアップデートが行われない場合、Windows Update設定、KMSサーバーの設定、Officeの修復または再インストール、手動インストールなど、さまざまな対策があります。上記の手順を順番に試すことで、多くの問題は解決できるはずです。もしこれらの対策を試しても問題が解決しない場合、Microsoftサポートに問い合わせてさらに詳しい解決策を試すことをお勧めします。
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