Windowsのコマンドプロンプトでネットワーク関連の情報を確認できる「netstat」コマンドは、システムの通信状況を監視するための強力なツールです。しかし、初心者にとってその使い方や結果の解釈は少し難しいかもしれません。この記事では、netstatコマンドの使い方とその結果の読み取り方について、初心者でも理解できるように解説します。
netstatコマンドの基本的な使い方
netstatコマンドは、ネットワーク接続の情報や、現在接続しているポート、IPアドレス、通信状態などを表示します。コマンドプロンプトで「netstat」と入力してEnterキーを押すと、現在アクティブな通信のリストが表示されます。
以下のコマンドは、最も基本的なnetstatの使い方です。
- netstat: 現在のネットワーク接続状態を表示します。
- netstat -an: 数値形式でIPアドレスとポート番号を表示します。
- netstat -b: 各接続を使用しているアプリケーションを表示します。
① 外部アドレスに自分のアドレス(ローカルアドレス)が表示される場合の解釈
「外部アドレスに自分のローカルアドレスが表示される場合、マルウェアや不正アクセスの兆候では?」という質問についてですが、基本的にはローカルネットワーク内で通信が行われている場合に見られる現象です。
例えば、ローカルネットワーク内で別のデバイスが通信を行っているとき、そのIPアドレスが外部アドレスとして表示されることがあります。しかし、インターネットへの不正アクセスを疑う場合は、外部IPアドレスとの通信が行われていないかも確認することが重要です。
② 127.0.0.1(ローカルホスト)での通信は問題ないか
127.0.0.1は「ローカルホスト」と呼ばれ、PC内部で通信が行われていることを示します。このIPアドレスはPC内で完結しており、外部との通信はありません。
したがって、127.0.0.1が表示される通信は基本的には問題ありません。これは、PC内のアプリケーションやサービスが互いに通信している場合に見られる一般的な動作です。
③ netstatで表示される情報のタイミングと、通信の数が多い場合の対策
netstatで表示される情報は「今現在」通信中の情報です。つまり、コマンドを入力した瞬間にアクティブな通信がリストアップされます。
もしnetstatの結果にたくさんの接続が表示される場合、それが必ずしも不正な通信を示しているわけではありません。多くの通信が表示されることは、PCで複数のアプリケーションやサービスが動作しているためです。ただし、異常に多くの接続が表示される場合や、知らないIPアドレスとの接続が多い場合は、セキュリティソフトでの確認や、ネットワークトラフィックの監視を強化することが推奨されます。
まとめ
netstatコマンドを活用することで、PCのネットワーク通信の状況を確認し、問題がないかをチェックすることができます。ローカルアドレスが外部アドレスとして表示される場合や、127.0.0.1の表示については心配する必要はありませんが、不正な接続が多い場合は警戒し、適切な対策を講じることが大切です。
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