エクセルマクロで、エラー発生時に記録を残すプログラムとメール送信プログラムがうまく動作しない問題に悩んでいる方へ。この記事では、このような問題が発生する原因と、それに対処するための方法を解説します。
1. マクロでのエラー処理に関する基本的な理解
エクセルマクロを使用する際にエラーが発生すると、その後の処理に影響が出ることがあります。エラー発生時に記録を残し、同時にメール送信を行う処理は一見簡単そうに見えますが、実際にはタイミングや順序の問題が関係していることがあります。
マクロ内でのエラー処理を行う場合、通常は「On Error GoTo」や「On Error Resume Next」といった構文を使用しますが、これらをうまく制御しないと、意図しない動作を引き起こすことがあります。
2. エラー発生時に処理が分かれる原因
エラーが発生した際に、「エラー発生の記録は残るがメール送信がされない」「メールだけ送信されるが記録が残らない」といった状況が発生する原因として、以下のような要素が考えられます。
- 非同期処理の影響:メール送信処理やエラー記録処理が非同期で実行される場合、順序通りに処理されない可能性があります。
- タイミングのずれ:メール送信処理が速すぎて、記録の処理が終わる前に送信されてしまう場合があります。
- エラー処理の中断:エラー発生時に、記録とメール送信を両方行う処理が中断されることがあります。
3. デバッグと調整のポイント
デバッグモードで実行した際に問題が解消される場合、タイミングや順序の問題である可能性が高いです。このような場合、処理の順番やタイミングを調整することが効果的です。
例えば、以下の点に注意して調整を行いましょう。
- メール送信処理の後に記録処理を行う:メール送信が完了してからエラー記録を残すように順番を変更することで、タイミングによる問題を回避できます。
- 処理の完了を待つ:処理が完了するのを待つように「DoEvents」や「Application.Wait」を使用して、次の処理を行う前に現在の処理が終了するのを待つことができます。
- エラーハンドリングを強化:「On Error Resume Next」を避け、「On Error GoTo」構文を使用して、エラーが発生した際に確実に適切な処理が行われるようにします。
4. まとめと対処法
エクセルマクロで「エラー発生の記録」と「メール送信」がうまく動作しない問題は、処理のタイミングや順序の問題が多いです。デバッグモードで確認し、処理の順番を適切に調整することが解決の鍵となります。
また、処理が非同期で行われる場合は、処理完了後に次の処理を行うように変更することで、問題を解決できる場合があります。上記の調整を試してみてください。


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