Inkscapeを使ってDXF形式で文字を保存し、そのファイルをJWCADで開く際に発生する表示問題に悩む方が多いです。特に、文字がドットの羅列として表示されてしまう問題を解決するために、正しい保存方法を知ることが重要です。この記事では、Inkscapeで文字をDXFとして保存する際に発生するこの問題を解決するための手順を詳しく解説します。
Inkscapeで文字をDXF形式で保存する際の問題
Inkscapeで文字をDXF形式で保存した際、JWCADで開くと文字が「外径をなぞったドットの羅列」として表示されることがあります。この現象は、Inkscapeでの保存方法に起因しています。具体的には、文字がベクトルとして保存されるのではなく、点と点を結ぶ形で保存されてしまうためです。
この問題を解決するためには、Inkscapeで文字をベクトルデータとして変換する必要があります。次のセクションでは、その手順を詳しく説明します。
文字をパスに変換する方法
まず最初に、Inkscapeで文字をパスに変換することが重要です。文字をパスに変換することで、文字は単なる点の集まりではなく、描画可能な線に変換されます。以下の手順を試してください。
- Inkscapeで文字を選択します。
- 「パス」メニューから「オブジェクトをパスへ変換」を選択します。
- 文字がパスに変換されると、これをDXF形式で保存する準備が整います。
この手順を行うことで、文字がDXFファイルとして保存された際に、文字が単なるドットの羅列ではなく、パスとして保存されます。
DXF形式での保存手順
文字をパスに変換した後、次にDXF形式で保存します。DXF保存の際に注意すべき点は、保存形式として「R14」または「AutoCAD DXF」を選択することです。これにより、JWCADでの表示が改善される可能性が高くなります。
- 「ファイル」メニューから「保存」を選択します。
- 「保存先」のファイルタイプとして「AutoCAD DXF」を選択します。
- 「保存」をクリックし、必要に応じてDXF形式のバージョンを選択します(通常は「R14」が適しています)。
この保存方法を使うことで、JWCADで文字が正しく表示されるようになります。
JWCADでの確認方法とトラブルシューティング
JWCADでファイルを開いた際に文字が正常に表示されない場合、以下の点を確認してください。
- DXFファイルが正しく保存されているか。
- JWCADの設定で「文字の外形を表示する」オプションが有効になっているか。
- 文字のフォントがJWCADでサポートされているか。
もし問題が続く場合は、JWCADのバージョンやインポート設定を見直すことも効果的です。
まとめ
Inkscapeで文字をDXF形式で保存し、JWCADで表示する際の問題は、文字をパスに変換してから保存することで解決できます。保存形式としては、AutoCAD DXF R14形式が最適です。これらの手順を実行することで、文字が正しくベクトルとして表示され、JWCADでも期待通りの結果を得ることができます。


コメント