VMware vSphereでの仮想サーバの自動起動と復旧手順

ネットワーク技術

VMware vSphere環境において、計画停電後に物理サーバの電源をオンにした際、仮想サーバが予期せぬホストに起動してしまうことがあります。この問題に対する理解と、仮想サーバが元のホストで自動的に起動するための手順を解説します。

計画停電後のVMware vSphereでの仮想サーバの動作

計画停電後、VMware vSphere環境において物理サーバの電源をオンにすると、仮想サーバがどのホストに起動するかは、仮想サーバの設定やvSphereの設定に依存します。停電前の仮想サーバの配置状態が復旧しない場合、仮想サーバが異なる物理サーバに起動することがあります。

このような状況が発生する原因は、仮想サーバの「ホストの自動起動設定」や、vSphere HA(High Availability)の設定に関連しています。

仮想サーバの自動起動設定を確認する

仮想サーバがどのホストで起動するかを制御するために、vSphereの「自動起動設定」を使用できます。これにより、物理サーバの電源が復旧した際に、仮想サーバが自動的に正しい順番で起動します。

自動起動設定は、vSphere Clientを使用して確認・設定できます。以下の手順で設定を確認しましょう。

  1. vSphere Clientにログインし、対象のホストを選択します。
  2. 「設定」タブから「仮想マシンの起動/停止」を選択します。
  3. ここで「仮想マシンの自動起動設定」を確認し、必要に応じて設定を変更します。

vSphere HA(High Availability)設定と仮想サーバの配置

vSphereのHA機能が有効になっている場合、仮想サーバは他のホストに自動的に移動されることがあります。HAは、仮想サーバがホストの障害で停止した場合に、自動的に別のホストに再配置して起動する機能ですが、計画停電後にも影響を与える可能性があります。

HAの設定によっては、停電後に仮想サーバが適切に元のホストに戻らないことがあります。この場合、手動で仮想サーバを元のホストに移動する必要があります。

仮想サーバの起動順序を設定する

仮想サーバの起動順序を設定することで、復電後に仮想サーバが元のホストで正しく起動するように制御できます。vSphereでは、仮想サーバの起動順序を設定することができます。これにより、仮想サーバが指定した順序で自動的に起動し、手動で移動する手間を減らせます。

以下の手順で仮想サーバの起動順序を設定できます。

  1. vSphere Clientで仮想マシンを選択し、右クリックして「設定」を選択します。
  2. 「オプション」タブから「起動順序」を選択し、仮想サーバの起動順序を設定します。

まとめ

計画停電後に仮想サーバが予期せぬホストで起動する問題は、vSphereの自動起動設定やHA設定に関連しています。仮想サーバが元のホストで自動的に起動するように設定するためには、vSphereの「仮想マシンの自動起動設定」や「HA設定」を確認し、適切に設定することが重要です。さらに、仮想サーバの起動順序を設定することで、復電後の仮想サーバの配置を確実に管理できます。

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