Macをアップデート後、Illustratorのファイルが突然消えた場合、いくつかの手順でファイルを回復する可能性があります。今回は、最近作業したファイルが表示されるが、クリックしても「ファイルが見つかりません」と表示される場合の対処法について解説します。
1. ゴミ箱の確認と一時ファイルの回復
まずは、ゴミ箱を再確認しましょう。たとえ削除した覚えがなくても、システムやアプリケーションが自動的に一時的に削除した可能性もあります。もし見つからなければ、次に試すべきは一時ファイルの回復です。Illustratorは通常、作業中のファイルを一時保存します。
「~/Library/Preferences/Adobe Illustrator」のディレクトリ内に一時ファイルが保存されている場合があります。このフォルダを開いて、最近のバックアップファイルを探してみましょう。
2. Time Machineを使ったバックアップの復元
MacにTime Machineが設定されている場合、過去のバックアップを使ってファイルを復元できる可能性があります。Time Machineを使って、アップデート前の状態を復元することを試みてください。復元手順は次の通りです。
- Time Machineを開く
- 「最近作業したファイル」の状態に戻したい日付を選択
- Illustratorのファイルを選び、復元する
3. サードパーティ製データ回復ツールの利用
もしTime Machineのバックアップも無い場合、サードパーティ製のデータ回復ツールを使用してファイルを回復することも一つの手です。以下のツールを使用して、消えたファイルを復元できる場合があります。
- Disk Drill – 失われたデータを復元するために非常に強力なツール。
- Data Rescue – 高度な回復機能を提供するツール。
これらのツールは有料ですが、ファイルの回復可能性が高い場合があります。
4. Illustratorの「最近作業したファイル」項目を確認
Illustratorには「最近作業したファイル」項目があり、過去に作業したファイルに簡単にアクセスできます。しかし、これが表示されてもファイルが「見つからない」というエラーが発生することもあります。この場合、Adobeのクラウドストレージサービス(Creative Cloud)にログインしている場合は、クラウド上のバックアップを確認することも有効です。
まとめ
MacでIllustratorのファイルが消えた場合、Time Machineや一時ファイル、サードパーティ製データ回復ツールを利用することで、ファイルを回復する可能性があります。もしこれらの方法でも回復できない場合、Adobeのサポートチームに問い合わせることも選択肢の一つです。大切なデータを守るために、定期的なバックアップの習慣を身につけておくことが重要です。


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