SQLサーバーの認証パスワードを変更しようとした際に、15桁の謎のパスワードが設定されてしまうという問題に直面することがあります。この記事では、この問題の原因と、その解決方法について解説します。
SQLサーバー認証で発生する15桁の謎のパスワードとは
SQLサーバーでパスワードを変更した際に、意図しない15桁のパスワードが設定される原因は、SQLサーバーの設定や環境によるものです。特に、SQL Serverの認証モードや設定ファイル、さらにはパスワードポリシーが影響を与えることがあります。
このような問題が発生する主な原因の一つは、SQL ServerがWindows認証モードを使用している場合です。この場合、Windowsの認証情報がSQL Server認証に影響を与えることがあり、予期しないパスワードが生成されることがあります。
原因1: Windows認証モードの影響
SQL Serverには「Windows認証モード」と「SQL Server認証モード」があります。もし、SQL ServerがWindows認証モードを使用している場合、WindowsユーザーアカウントとSQL Serverアカウントがリンクされ、パスワードの変更時に問題が発生することがあります。
この場合、SQL Serverの認証情報を確認し、必要に応じてSQL Server認証モードに切り替えることが解決策となります。
原因2: パスワードポリシーの影響
SQL Serverにはパスワードポリシーの設定があり、Windowsのセキュリティ設定と連携して動作します。Windowsのパスワードポリシーで「最小パスワード長」や「複雑さ」の要件が設定されていると、SQL Serverのパスワード変更時にそのポリシーに従うことになります。
この設定により、意図しない長さのパスワードが生成される場合があります。解決策として、SQL Serverのパスワードポリシーを無効にするか、ポリシーを適切に設定し直すことが考えられます。
原因3: パスワード変更時の操作ミス
パスワード変更時に操作ミスが起こる場合もあります。たとえば、パスワード入力欄に不要な空白文字が含まれていたり、パスワード変更の手順で誤って異なるアカウント設定を選択したりすることがあります。
このような場合は、手順を再確認し、正しいアカウントに対して変更を行うようにしましょう。
解決方法
この問題を解決するには、まずはSQL Serverの認証モードを確認し、Windows認証モードではなくSQL Server認証モードに切り替えることをお勧めします。また、パスワードポリシーを確認し、必要に応じてポリシーを調整してください。
具体的な手順としては、SQL Server Management Studio(SSMS)で以下の設定を行います。
- 「セキュリティ」->「ログイン」から対象のユーザーを選び、「プロパティ」を開く。
- 「SQL Server認証」を選択し、必要なパスワードを設定する。
- 「パスワードポリシー」のオプションを必要に応じて無効化する。
まとめ
SQL Serverの認証パスワードが意図しない15桁に設定されてしまう問題は、認証モードやパスワードポリシー、操作ミスなどが原因で発生します。問題を解決するためには、SQL Server認証モードに切り替え、適切なパスワードポリシーを設定することが重要です。また、操作ミスを防ぐために、手順を再確認し、正確に設定を行いましょう。


コメント