通販で購入したPCで、リカバリーメディア（USBメモリ）を使ってWindows 11をリカバリーした際に、Dドライブが開けなくなる問題が発生したとのことです。この問題は、BitLockerによってDドライブがロックされているために起きています。今回は、BitLockerによるロック解除方法や最終手段としてフォーマットの方法について解説します。
1. BitLockerの概要とその影響
BitLockerは、Windowsで提供されているドライブ暗号化ツールで、データを保護するためにディスクを暗号化します。リカバリーメディアを使ってOSを再インストールする際に、暗号化されているドライブにアクセスできなくなることがあります。これがDドライブに対するアクセス不可の原因です。
ドライブがBitLockerでロックされていると、アクセスするためには回復キーが必要です。回復キーは、BitLockerで暗号化した際に保存された48桁の数字で、これを入力することでロックが解除されます。
2. 回復キーを使ってロック解除する方法
BitLockerでロックされているDドライブを開くためには、48桁の回復キーを入力する必要があります。回復キーは、以下の方法で確認できます。
- PCをセットアップした際にMicrosoftアカウントに保存した場合：Microsoftアカウントにログインし、「デバイス」セクションで回復キーを確認できます。
- 印刷またはUSBドライブに保存していた場合：保存した場所を確認し、キーを入力します。
- 組織の管理下にある場合：システム管理者に問い合わせて回復キーを取得します。
回復キーを正しく入力すると、Dドライブのロックが解除され、再度アクセスできるようになります。
3. フォーマットによる最終手段
回復キーを持っていない場合、最終的な手段としてフォーマットを行うことが考えられます。しかし、フォーマットを行うとDドライブのすべてのデータが消去されるため、重要なデータがある場合はこの方法は避けるべきです。
フォーマットするには、Windows 11の設定やディスク管理ツールを使ってDドライブを選択し、「フォーマット」を実行します。フォーマット後は、ドライブの使用が可能になりますが、データが失われる点に注意してください。
4. 今後の対策：BitLockerの管理方法
今後、BitLockerでドライブがロックされるのを防ぐためには、回復キーを安全な場所に保存しておくことが重要です。また、暗号化が不要な場合は、BitLockerを無効にすることもできます。
無効にするには、コントロールパネルから「BitLockerの管理」を開き、該当ドライブのBitLockerを無効化する設定を選びます。これにより、再インストール後もロックされることがなくなります。
5. まとめ
BitLockerによるDドライブのロックは、回復キーを使って解除できます。回復キーを紛失した場合、最終手段としてフォーマットを行うことが可能ですが、データが失われるリスクがあるため慎重に判断しましょう。今後のために、回復キーを安全に保管し、BitLockerを適切に管理することが大切です。
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