新しいPCの初期設定:デバイス設定の復元と新規設定の選択方法

Windows 全般

新しいパソコンをセットアップする際、初期設定画面で「今まで使用していたデバイスの設定を復元する」か「新しいデバイスとして設定する」を選択する必要があります。この選択がどのような違いを生むのか、また、それぞれを選ぶべき状況について詳しく解説します。

「今まで使用していたデバイスの設定を復元する」の意味

「今まで使用していたデバイスの設定を復元する」とは、以前使っていたパソコンやデバイスに保存されていた設定やデータを新しいデバイスに引き継ぐというものです。この設定を選ぶと、主に以下の内容が復元されます。

  • Microsoftアカウントでのログイン情報
  • 個別のアプリ設定やテーマ
  • デスクトップやタスクバーのレイアウト
  • ブラウザのブックマークや履歴(Edgeの場合)
  • Wi-Fiネットワークの接続設定

これらの設定は、以前使用していたPCがMicrosoftアカウントにサインインしていた場合に引き継がれます。

Microsoftアカウントでログインした場合の復元内容

「今まで使用していたデバイスの設定を復元する」を選択する際に重要なのは、Microsoftアカウントでログインしていることです。Microsoftアカウントに紐づけられた設定やデータ(例:Edgeの設定、OneDriveに保存されたファイルなど)は、自動的に新しいPCに反映されます。

ただし、Microsoftアカウントを使っていない場合や、別のMicrosoftアカウントを使用する場合は、復元される情報は限られます。つまり、異なるアカウントを使用している場合、復元される設定やデータが少なくなる可能性があるという点に注意が必要です。

「新しいデバイスとして設定」を選ぶ場合

一方で、「新しいデバイスとして設定する」を選択する場合は、これまでの設定やデータは一切引き継がれません。最初から新しい環境を作成することになります。この選択肢を選ぶ場合は、以下のような状況が考えられます。

  • 別のMicrosoftアカウントを使用して新しいPCを設定する場合
  • 設定を一から見直したい、または新しい設定でPCを使いたい場合
  • クラウドサービスや同期設定を使いたくない場合

この設定を選ぶと、Microsoftアカウントでの同期は行われませんが、初期設定後に個別のアプリやソフトウェアをインストールして、手動で設定を整えることができます。

異なるMicrosoftアカウントでログインする場合の注意点

新しいPCで別のMicrosoftアカウントを使う場合、「新しいデバイスとして設定」が選ばれることになります。この場合、以前使っていたPCの設定は引き継がれません。引き継ぐためには、同じMicrosoftアカウントでログインする必要があります。

別アカウントを使用する場合でも、OneDriveなどのクラウドサービスを利用することで、一部のデータ(ファイル、設定など)を手動で移行することが可能です。しかし、アプリ設定やテーマ、ブラウザの履歴などの細かい設定は引き継がれません。

まとめ

新しいPCをセットアップする際、「今まで使用していたデバイスの設定を復元する」を選ぶと、以前使っていたPCの設定やデータが引き継がれ、スムーズに作業を再開できます。しかし、Microsoftアカウントでログインしていない場合や異なるアカウントを使用する場合、設定の復元は限られます。新しいPCを一から設定したい場合は、「新しいデバイスとして設定」を選んで、手動で必要な設定を行うことができます。

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